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2018.08.28

2020.12.03

ドローンのカメラの「センサーサイズ」って何?フルサイズ・1インチ・APS-Cなどの違いを解説

ドローンのカメラの「センサーサイズ」って何?フルサイズ・1インチ・APS-Cなどの違いを解説

 

ドローンを選ぶ際、できる限りカメラの性能が良いものを選びたいですよね。

 

しかし、多くの人はカメラ選びの際「画素数」などにはかなり気を使いますが、カメラの「センサーサイズ」についてはあまり気にしていません。

 

センサーサイズは、実はカメラの「心臓部」とも呼べる場所で、カメラの画質を決める最重要ポイントといっても過言ではありません。

 

そこで今回は、カメラのセンサーサイズについて解説しながら、実際にドローンで使用されているセンサーサイズについてもご紹介していきたいと思います。

 

 

・カメラのセンサーサイズって何?

 

ドローンを選ぶ際、スペックを見ていると、カメラの性能で「1/2.3」「1インチ」「4/3」「APS-C」「35mm判換算」などの表記を見たことがあると思います。

 

「一体何の数字?」と疑問に思った方も多いかと思いますが、これらの表記が、カメラの性能を表す「センサーサイズ」となります。

 

センサーサイズとは、レンズから光を受け止めるイメージセンサーの大きさのことで、要するに、カメラがどれだけ光を取り込めるかを表しています。

 

このイメージセンサーのサイズには、様々な大きさがあり、一般的には以下のような規定があります。

 

中判 (大きさ:43.8×32.8mm)

35mm判フルサイズ (大きさ:36×24mm)

APS-C (大きさ:23.6×15.8mm)

4/3、マイクロフォーサーズ (大きさ:17.3×13mm)

1インチ (大きさ:13.2×8.8mm)

1/2.3 (大きさ:5.9mmx4.4mm)

1/3 (大きさ:4.8mmx3.6mm)

 

などなど。

 

イメージセンサーは、レンズから取り込んだ光を受け止め、色を記憶するため、このセンサーサイズが大きければ大きいほど、多くの光を受け止めることができ、色情報を多く記憶することができます。

 

そのため、センサーサイズが大きければ、より色情報をたくさん含んだ、繊細で高画質の画像を出力することができます。

 

一般的に代表されるセンサーサイズを図に表したものがこれです。

 

 

このように、カメラに搭載されるセンサーサイズだけを見ても、種類によって、明らかに違いがあることが分かりますね。

 

 

・ドローンに搭載されるセンサーサイズは?

 

上記で解説してきた通り、カメラに搭載されるセンサーサイズは、できる限り大きな方が綺麗な写真撮影を行うことができます。

 

しかし、センサーサイズが大きくなればなるほど、高価になる傾向にあり、また、ドローンにおいては、軽量化の問題もあり、まだまだセンサーサイズは小型のものが採用されています。

 

ただし、小型と言っても、市販されているコンパクトデジタルカメラスマホのカメラと同等のものが多く、空撮のクオリティとして十分に撮影に使用できるレベルと考えて問題ないでしょう。

 

<デジカメやドローンで使用されているセンサーサイズ>

 

センサーサイズ デジタルカメラ ドローン
35mm判フルサイズ プロ向け一眼カメラ
ミラーレスカメラ
Zenmuse X7
APS-C エントリー向け一眼カメラ
ミラーレスカメラ
 –
4/3、マイクロフォーサーズ ミラーレスカメラ Zenmuse X5S
1インチ 高級コンパクトデジカメ Mavic2 Pro
Phantom4 Pro (Ver2)
Zenmuse X4S
1/2.3 コンパクトデジカメ
ハイスペックスマホ
Mavic2 Zoom
Mavic Pro/Air/Platinum
Spark
1/3 スマホ(iPhoneなど) – 

 

 

この表を見ると、最近のドローンは、どれもスマホやデジカメ並みの性能で空撮ができることが分かりますね。

 

また、DJIの最新作である「Mavic2 Pro」やハイエンドモデルでもある「Phantom4Pro」、「Inspire2」に搭載できるZenmuseカメラにいたっては、ハイエンドカメラのレベルに匹敵する性能を搭載していることが分かります。

 

 

・「35mm判換算」の意味は?

 

また、ドローンのスペック表を見ると、カメラのレンズサイズに『26mm(35mm判換算)』のようなものが書いてあるのはご存知でしょうか。

 

 

この「35mm判換算」とは、センサーサイズを35mmのフルサイズに置き換えた場合のレンズサイズ、ということを意味しています。

 

どういうことか、分かり難いですよね・・・

 

ということで、まずは以下の写真を見てみてください。

 

 

このように、カメラのイメージセンサーの大きさが違うと、同じレンズをつけた場合でも、映る範囲が変わってきてしまいます。

 

同じ24mmの単焦点レンズをつけた場合でもフルサイズのカメラでは見たままの自然に近い形で撮影することができるのですが、同じ場所からiPhoneなど小さなセンサーで撮影すれば、この写真にある狼(?)などは全く映らないことになります。

 

つまり、センサーサイズが小さくなればなるほど同じレンズサイズでも望遠に写る、ということになるのです。

 

ドローンに搭載されているカメラのセンサーは、ほぼフルサイズのものはなく、それよりも小さいサイズのものになりますので、表記を統一するために「35mm判フルサイズ」のサイズに統一してレンズのサイズが表記されています。

 

 

~ドローンのカメラのスペックにある「CMOS」って何?~

 

ドローンのスペックを見れば見るほど、難解な用語だらけで困ってしまいますよね。

 

その中でも特にカメラの性能で「CMOS」と呼ばれる単語を見たことがあるのではないでしょうか。

 

「CMOS」はシーモスといい、カメラのイメージセンサーの種類のことです。

 

カメラのイメージセンサーには他にも「CCD」「MOS」の合計3種類があり、高性能で消費電力が少なく、比較的安価に導入ができることから、現在ではCMOSのイメージセンサーが主流となっています。

 

 

いかがでしたでしょうか。

 

ドローンのカメラ選びに重要な「センサーサイズ」についてご紹介してきました。

 

少しでもよい写真が撮りたい!動画が撮りたい!という人にとっては、このカメラのセンサーサイズはとても重要なポイントになってきます。

 

ぜひ、今後のドローン選びの参考にしてみてくださいね。

 

それでは、ありがとうございました!

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