フライトコントローラーとは?ドローンパーツの基礎知識
ドローンに欠かせない構成パーツと言えば、「フライトコントローラー」です。
フライトコントローラーは、言わばドローンの脳のようなもので、ドローンの様々な制御を行っている所になります。
ドローンを自作してみたい、という人はもちろんですが、ドローン操縦者も、ドローンの内部がどのようになっているかを知っていると、トラブル時に役に立つ場面があります。
そこで今回は、ドローンの重要パーツであるフライトコントローラーについて、その基本をご紹介したいと思います。
フライトコントローラーとは?
フライトコントローラーとはドローン内部の各種センサーから演算を行い、機体の姿勢制御を行う基盤のことで、フラコンやFCと言われます。
フライトコントローラーの主要な構成としては,主にマイコンとIMU (Inertial Measurement Unit)が搭載されているのが特徴です。
マイコンは、マイクロコントローラーの略称で、小型のコンピューターを意味しており、パソコンと同じように、CPUやメモリ、入出力用のポートなどで構成されています。
また、IMUは、ドローンが外部の情報を取得するために必要なセンサー類を指し、ジャイロセンサーや、加速度センサー、気圧センサーなどで構成されています。
※センサーについてはこちらも参考にしてください。
・ドローンの「センサー」って何?種類や特徴、違いなどを徹底解説!
フライトコントローラーでは、これらセンサー類からの情報を元に、マイコン内部で演算処理を行い、操縦者から送られてくる指令を元に、機体を適切な状態に制御してくれています。
そのため、フライトコントローラーは、ドローンに欠かすことができない、「脳」とも言える最重要パーツなのです。
フライトコントローラーの主な種類
フライトコントローラーは、様々なメーカーから発売されています。
自作用で多く使われるフライトコントローラーには「Crius MultiWii SE」や「NAVIO2」「OpenPilot CC3D」などがあります。
また、最近ではRaspberry PiやArduino上でフライトコントローラーを使用するユーザーも増えています。
その他、これらオープンソース系のフライトコントローラー以外にも、クローズドなDJIのフライトコントローラーも有名です。
DJIでは主に「N3」「A3」「Naza-M」のフライトコントローラーが発売されており、これらを開発用ドローンに搭載することで、DJIドローンのような高性能な制御が可能になります。
フライトコントローラーの選び方
フライトコントローラーを選ぶ際には、フライトコントローラーを搭載するドローンの利用目的をまずしっかりと確認する必要があります。
ドローンレースなどでFPVフライトがメインであれば、センサーはジャイロ、加速度計など、必要最低限を搭載した小型タイプがいいですし、GPSが必要であれば、GPSとコンパスの構成を考える必要があります。
また、マイコンには、F3やF4など、性能差で種類があります。
このFの値が大きくなるほど、性能がよくなりますので、予算が許すのであれば、F3よりF4の方を選んだ方がよいでしょう。
その他、産業用途や開発用などになると、LinuxOSに対応するオープンソース系フライトコントローラーや、DJIのN3やA3などの産業用モデルが必要になります。
例えば、DJIの「A3」フライトコントローラーでは、D-RTKに対応するなど、より高精度な産業用向けに改良されていますので、利用用途に応じて選択していくようにしましょう。
フライトコントローラーの購入方法
フライトコントローラーは、その種類によって、購入方法が異なります。
趣味などの自作用フライトコントローラーは、主に、ラジコンやドローンパーツのネットショップで購入可能です。
ネット通販でも有名な「Hobbyking」や「MyRcMart」などで一度チェックしてみましょう。
また、DJIのフライトコントローラーは、DJI Storeなどでも購入可能となっています。
いかがでしたでしょうか。
ドローンの重要パーツフライトコントローラーについてご紹介しました。
これから自作ドローンを始める方はもちろん、普段日常的にドローンを操縦している方も、内部の構造を知っておくことは大切です。
ぜひ今回のフライトコントローラーの基本を、押さえておいてくださいね。
それでは、ありがとうございました。
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