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2018.07.26

2020.05.21

DJIのMavic ProとMavic Airの違いは?カメラや機体の性能など徹底比較!

DJIのMavic ProとMavic Airの違いは?カメラや機体の性能など徹底比較!

 

DJIのドローンの中でも、趣味や旅行向けとして人気なのが「Mavic(マビック)シリーズ」

 

小さく折り畳むことができ、携帯性に優れていながら、本格的な4K撮影ができるということもあり、今やDJI製品の中でもトップを占めるほどの売れ行きとなっています。

 

しかし、Mavicシリーズには現在、Mavic ProMavic AirMavic Pro Platinumと3種類の製品がラインナップされており、正直、違いが分かりにくいのも事実です。

 

そこで今回は、これらの商品の違いがわかるように、その特徴などをどこよりも詳しく、徹底比較することにしました。

今までMavicシリーズを気になっていた方は、ぜひ参考にしてみてください!

 

■Mavic Proとは?

 

DJI Mavic Pro(マビックプロ)は、高度な技術が搭載されたDJI史上最もコンパクトな最先端のフライングカメラです。

折りたたみができ、かつ本格的な4K撮影なども可能なため、日本でも大人気の機体となっています。

 

最大飛行時間:27分、有効画素数:1,235万画素、動画:3840×2160 24/25/30p (1/2.3センサー)、動画伝送距離:4km

対角寸法 (プロペラを含まず):335mm、重量:743g、価格:129,800円(送信機付き)

 

■Mavic Airとは?

 

Mavicシリーズの最新作であるMavic Air(マビックエアー)は、ハイエンドな飛行性能と機能性を備え、究極の携帯性を実現した折りたたみ式ドローンです。

Mavic Proの基本の性能は引き継ぎ、より小型でコンパクトな機体に。4K撮影も可能で、携帯性が向上しています。

 

最大飛行時間:21分、有効画素数:1,200万画素、動画:3840×2160 24/25/30p (1/2.3センサー)、動画伝送距離:2km

対角寸法 (プロペラを含まず):213mm、重量:430g、価格:104,000円(送信機付き)

 

■Mavic Pro Platinumとは?

 

Mavic Pro Platinum(マビックプロプラチナム)はMavic Proのアップデート版で、従来のMavic Proと比べ、飛行時間が30分に延長、かつ飛行ノイズが60%も軽減されたモデルです。

基本となる性能は、Mavic Proと変わらず、この飛行時間と飛行時のノイズカットが、Platinumでは追加されています。

 

最大飛行時間:30分、有効画素数:1,235万画素、動画:3840×2160 24/25/30p (1/2.3センサー)、動画伝送距離:4km

対角寸法 (プロペラを含まず):335mm、重量:743g、価格:144,800円(送信機付き)

 

 

Mavic ProとMavic Airのスペック比較

 

DJIの公式サイトに掲載されている主なスペックを比較しました。

気になる点を赤色にしています。

※なお、以降の内容では「Mavic Pro Platinum」は「Mavic Pro」と基本的な性能が同じであるため、記載を省略していますが「Mavic Pro」=「Mavic Pro Platinum」と考えて頂ければと思います。

 
   Mavic Pro / Mavic Platinum  Mavic Air
機体重量  743g 430g
対角寸法 335mm 213mm
折りたたみサイズ  長さ198×幅83×高さ83 mm  長さ168×幅83×高さ49 mm
最大飛行時間 27分(Platinumは30分) 21分
最大伝送距離 4km 4km
最大速度 64.8 km/h (Sモード)  64.8 km/h (Sモード)
障害物検知  前方・下方  前方・下方・後方
カメラセンサー   1/2.3CMOSセンサー  1/2.3CMOSセンサー
有効画素数 1,235万画素 1,200万画素
動画解像度   DCI4K (4096×2160) 24p  4K Ultra HD (3840× 2160)24/25/30p
FHD: 1920×1080 96p FHD:1920×1080 120p
ビデオビットレート 60Mbps 100Mbps
焦点距離 28mm 24mm
F値 F2.2 F2.8
フォーカス オートフォーカス パンフォーカス
伝送方式 OcuSync Lightbridge
内臓メモリ なし 8GB
価格(本体) 129,800円(Platinumは144,800円) 104,000円
価格(Fly More Combo) 169,800円(Platinumは174,800円) 129,800円

 

・カメラ性能の違い

 

スペック表の通り、Mavic ProとMavic Airではカメラの性能に若干違いがあります。

 

<レンズサイズ>

 

・MavicPro 28mm(35mm換算) f/2.2

・MavicAir 24mm(35mm換算) f/2.8

 

レンズのサイズが大きくなるほど、より望遠になり、反対に小さくなるほど広角になります。

そしてF値が小さいほどより多くの光をレンズに吸収できるため、画質が明るくなります。

そのため、

 

Mavic Pro → 明るいレンズ

Mavic Air → 広角レンズ(広い範囲が写る)

 

ということになります。

 

<動画撮影>

 

Mavic Pro、Airともに滑らかな4K撮影が可能な点では同じですが、撮影における性能においても若干の違いが存在しています。

 

Mavic Pro → 最大ビットレート60Mbps

Mavic Air → 最大ビットレート100Mbps

 

動画におけるビットレートとは「1秒間にどれだけ情報を詰め込んでいるか」という事を表します。

そのため、基本的に、ビットレートが高ければ高いほど、画質が向上しますので、Mavic AirのカメラはProと同等かそれ以上に高画質な映像が撮影できる可能性があります。

 

<Mavic Airの新機能>

 

 

新製品であるMavic Airには、Mavic Proにはなかった撮影における新機能が追加されています。

 

・スローモーション撮影

Mavic Airでは1080pのFHD120fpsという高フレームレートでの撮影を行うことが出来るため、スローモーション撮影が可能となりました。

撮影が完了すると自動的に30fpsのスローモーションに変換してファイルが生成されますので、気軽にドローンによるスローモーション撮影を楽しむことができます。

 

・内部ストレージを搭載

Mavic Airでは、内部ストレージとして8GBまで保存が可能となりました。
そのため、万が一、microSDカードを忘れてしまった場合の保険として使用することも可能です。

また、対応microSDもMavic Proより大きく、128GBまで使用可能です。

 

・スマートキャプチャー

Mavic Airではコントローラーを使わずに体の動きで操縦が出来る「SmartCapture」機能が新しく追加されました。(Sparkのジェスチャーモードに相当します)

「手のひらを広げて片腕を挙げてください」といったアプリの指示に従った動きをすると、ドローンが離陸し、手の動きに合わせて自撮りをしてくれます。

 

・クイックショット

他の新しい機能としては「QuickShot」と言われる機能もあります。
アプリ上で好みの撮影モードを選択するだけで、自動でドローンが飛行して、美しいセルフィー動画などを撮影することができます。

被写体の周囲を旋回する「サークル」モードなど、どれも使っていて楽しくなるような機能が満載です。

 

<フォーカス>

 

また、Mavic Pro, Airでは、それぞれ撮影時のフォーカスについても違いがあります。

 

Mavic Pro → オートフォーカス

Mavic Air → パンフォーカス

 

「オートフォーカス」とは、その名前の通り、焦点(ピント)を自動で合わせてくれる機能です。

そして「パンフォーカス」と言うのは被写界深度を深くし、画像全体にピントを合わせる機能です。

 

そのため、Mavic Proでは撮影時にオートフォーカスを操作してピントを合わせる必要があり、Mavic Airではピントを合わせる必要がない、ということになります。

 

しっかりとピントがあった画像は、画像全体がシャープになり、例えば、背景だけ少しぼかし気味に撮りたいなど、よりきめ細やかな撮影をすることができます。

しかしその分、ピント操作をしながらドローンとジンバルも操作して・・・と難易度が高くなる傾向になります。

 

その点、Mavic Airではパンフォーカスによって常にピントが合っている状態となるため、ピント操作の必要がなくなり、より初心者に優しい撮影が可能です。

 

どちらが良いかは人それぞれにはなりますが、撮影時間があまり取れない時など、さっと撮ってしまいたい時などには、Mavic Airのパンフォーカスは役に立ちそうです。

 

※フォーカスの比較についてはこちらの動画がわかりやすくなっています。

 

 

 

・サイズ感と重量の違い

 

Mavic Proの重量は743g、対角寸法は335mm、プロペラを折りたたんだ状態で83✕83✕198mm

Mavic Airの重量は430g、対角寸法は213mm、プロペラを折りたたんだ状態で49✕83✕168mmです。

 

Mavic Proは羽を折り畳むことが可能で、『ペットボトルサイズ』と表現される携行性に優れたドローンでした。

 

ただし、Mavic Pro用のトラベルバッグなどもありますが、少し大きいため、リュックとは別に肩かけなどがなければ入りません

 

一方で、Mavic Airのトラベルバッグはリュックにもすっぽりと入るサイズとなっているので、持ち運びとしてはMavic Airの方に軍配があがります。

 

 

どちらもコンパクト設計で持ち運びしやすい点は変わりませんので、後はどれぐらいの持ち運びやすさを求めるか、によって変わるでしょう。

 

・飛行性能の違い

 

<飛行時間>

 

Mavic Proの飛行時間は約27分(Mavic Pro Platinumは30分)、Mavic Airの飛行時間は約21分です。

これはドローンの小型化のためにバッテリー容量を変更していることが影響しており、Mavic Proは3830mAhなのに対して、Mavic Airは2375mAhとなっています。

 

ドローンはただでさえ飛行時間がそれほど長くないため、この6分の時間は、比較的大きな差とも言えるかもしれません。

 

<通信距離>

 

Mavic Pro、Airともに、最大伝送距離は4kmとなっていますが、伝送方式に違いがあります。

 

Mavic Proには「OcuSync(オキュシンク)」という伝送方式が採用されており、長距離飛行でも電波が安定し、プロポへ伝送される映像も滑らかになる、という特徴があります。

 

その一方で、Mavic Airでは、従来通り「Lightbridge(ライトブリッジ)」によるWifi通信を利用しているため、OcuSyncよりは通信の品質が低下する傾向にあります。

 

そのため、目視外でガンガン飛ばす際にはMavic Proの方が安全と言えるでしょう。
目視内の範囲、例えば500m前後ぐらいまでの飛行がメインなのであれば、Mavic Airでも快適に飛行をすることができます。

 

<安全性>

 

Mavic Pro、Air共に「フライトオートノミー」と呼ばれる障害物回避機能を備えているため、安全な飛行を行うことができます。

Mavic Proには5つのカメラとナビゲーションシステムにより、最大で15m先の障害物を認識し、回避するかその場に留まります。

その一方でMavic Airでは「フライトオートノミー2.0」となり、高度赤外線センサーとIMUに加え、機体の前面/底面/背面にある7台のカメラでデータ処理や多数の冗長化されたモジュールにより、より安全性が向上しています。

 

・コストパフォーマンスの違い

 

Mavic Pro本体の価格が「129,800円」、Fly More Comboが「169,800円」。

Mavic Pro Platinum本体の価格が「144,800円」、Fly More Comboが「174,800円」。

Mavic Air本体の価格が「104,000円」、Fly More Comboが「145,700円」となっています。

 

いずれも2万円前後の違いとなっているため、悩ましいところですね。
しかし、どのドローンも他のドローンとは比べものにならないほど、高品質で携帯性に優れた性能を持っているため、値段以上の価値があることは間違いありません。

 

これらの機体の価格も、DJIのキャンペーンによって変わったり、バッテリーなどが追加プレゼントされる場合などもありますので、都度チェックするようにしてくださいね。

 

【まとめ】どのドローンが買いか?

 

以上、Mavicシリーズのスペックを徹底比較してきました。

どのドローンを買ったらいいのか?のまとめとしては、

 

・空撮の画質にもある程度こだわりたい&結構遠くまでドローンを飛ばしたい中、上級者 → Mavic Pro

・趣味や旅行などで気軽に撮影するのがメインな初心者~上級者 → Mavic Air

・騒音が気になる人、もっと長く飛ばしたい人 → Mavic Pro Platinum

 

といったところでしょうか。

これから購入するならまずはMavic Airを検討してみて、飛行時間やオートフォーカスの有無、飛行距離などをもっと増やしたいかどうかでMavic Proを検討してみるのが良いと思います。

ぜひ、これからの季節のドローン選びの参考にしてください!

 

 

 

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