スマート農業コースってどんな内容?コースの特徴や感想などを大公開!
ドローンスクールジャパンの中で「農業」に特化したコースとなっているのが「スマート農業コース」。
本コースでは、実際に農薬散布用のドローンを使い、圃場(ほじょう)への農薬散布を行えるようになることを目的としています。
今回は、ドローンスクールジャパンの中でも、より専門的かつ実務的な知識と技能を身につけることができる、この「スマート農業コース」についてご紹介していきたいと思います。
■スマート農業コースとは?
スマート農業コースは、農薬散布用ドローン「DJI AGRAS(アグラス) MG-1S」を使い、実際の圃場で農薬散布を行うことを目的としたコースです。
本コースでは、認定教本を使った農薬散布に関わる座学と大型ドローンに位置する8枚羽のドローン「AGRAS MG-1S」を使い、操縦に必要な20種類の技能を習得していきます。
カリキュラムは合計5日間とドローンスクールの中でも最長クラスの受講期間。
そのため、たっぷりと時間をかけて講習を行っていきますので、これまでドローンに全く触ったことがない初心者の方でも、安心して受講をスタートできる内容となっています。
コースの中で実施する20種類の技能のうち15種類以上を習得すると、ドローンスクールジャパンの認定資格『DS・J 4つ星技能認定』を取得出来ます。
また、合格者は(一社)農林水産航空協会(略称:農水協)から農薬散布ドローン操縦士資格認定を受けることができます。
~農薬散布をするためには認定資格が必要!?~
農水省では、ドローンによる空中散布を行う際の実施体制や事故などの防止のために「空中散布等における無人航空機利用技術指導指針」を制定しています。
これにより、現在、(一社)農林水産航空協会が唯一、「空中散布におけるオペレーター資格」と「ドローンの機体認定」を行う登録認定機関となっており、空中散布を行うためには、農水協からの認定が必要となります。
本スマート農業コースでは、この農水協より「指定教習所」として登録認定されているため、コース受講者は、本コースを合格することにより、農薬散布の実施に必要な『産業用マルチローターオペレーター技能認定証』を取得することが可能になります。
また、原則としてオペレーター資格がないと、農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1S」の機体購入はできません。
そのため、いずれにしても、ドローンによる農薬散布を実施する場合、本資格を取得しておくことが最初のステップとなります。
■スマート農業コースの内容
スマート農業コースでは、合計5日間のカリキュラムとなっており、座学2日間、実技3日間に分かれております。
最初の座学2日間では、農水協認定教本を使いながら、ドローンの基本的な仕組みから、農薬散布ドローンの基本的な機能説明と操作方法の理解、空中散布における取り決めから散布方法、農薬の専門的な知識まで、農薬散布のオペレーターとして専門的な知識の習得を目指していきます。
次の実技では、ドローン操作における基礎的な操作方法の練習から始まり、実際に屋外で農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1S」を使い、農薬散布の操縦方法を身につけていきます。
農薬散布用ドローンでは、これまでのドローンとは違い、空中から農薬を散布する操作を行うため、緻密な操作が求められます。
そのため、より専門性の高い技能を習得することができ、農業従事者はもちろん、ドローンパイロットとしても大きくスキルアップすることができるでしょう。
もちろん、初心者の方でもマスターできるよう、インストラクターがマンツーマンで丁寧に講習を行っていきますので、挫折することなく、高度な操縦を習得することができるようになっています。
<スマート農業コースのスケジュール>
9:00~16:50 ×5日間
(座学)1日目~2日目 ドローンの農薬散布講義
ドローンの仕組み、空中散布における規制や法律、空中散布のやり方、業務の流れ、農薬の基礎知識など
(実技)3日目~5日目 ドローンの操縦訓練
練習機を使用したドローンの基本操作練習、AGRAS MG-1Sを使用した実践練習、技能試験
~今が熱い!?オペレーター登録者急増中~
農薬散布を行う為には、農水協からオペレーター認定を受ける必要がありますが、ここ最近、ドローンによる農薬散布を行うオペレーター登録者が急増しています。
以下が、ここ2年間のドローンのオペレーター認定者数です。
<無人航空機オペレーター認定者数>
・平成29年3月末 ドローン:878(100%)、無人ヘリ:10,540(100%)
→合計認定者数:11,418人
・平成30年2月末 ドローン:2759(314%)、無人ヘリ:10541(100%)
→合計認定者数:13,300人
※登録認定等機関の報告に基づく。
※()は増減率
「オペレーター認定数」とは、農薬散布用ドローンを操縦するために認定機関から発行されたライセンスの数。
つまり、これを見る限り、現在の農薬散布市場の拡大をうけ、ライセンス発行数は前年度から大きく増加し、300%以上の増加を記録しており、年々市場が拡大していることが理解できます。
これからライセンスを取得するのであれば、まさに今後、需要が伸びていく分野であることは間違いないと言えるでしょう。
■実際に農薬散布をするまでの流れ
では実際に、スマート農業コースを修了後に、農薬散布をするまでの流れについても確認しておきましょう。
①スマート農業コース受講
(一社)農林水産航空協会が認定する指定教習所にてスクールを受けて頂きます。
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②オペレーター資格取得
スマート農業コースの最終試験で合格すれば、ライセンスが発行されます。
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③希望者はDJIの農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1S」を購入
(一社)農林水産航空協会が認定する販売代理店からドローンを購入頂けます。
保守・サポートも販売代理店が行います。(当校は正規販売代理店のため、ご依頼可能です)
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④オペレーターは国交省から農薬散布ドローンの飛行許可を取得
ドローンによる農薬運搬・散布は国交省が定める改正航空法によって規制されています。
そのため、農薬散布を実施するまでに、同省の許可を得る必要があります。
申請は、販売代理店に依頼することにより、代行申請を行うことが可能です。
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⑤各都道府県の担当機関から許可を取得
空中散布等の実施区域内にある都道府県協議会に事業計画書を提出します。
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⑥農薬散布を実施
このように、実際に農薬散布をするまでには、いくつかのステップがあり、通常のドローンの飛行と比べても、手続きが多くなっているのが特徴です。
しかし、これは「農薬」という危険物を空中で運搬、散布する上では、どうしても必要なことでもあります。
また、もし今まで無人ヘリコプターなどで空中散布を実施したことがあれば、手順自体は同じやり方となっていますので、特に問題なく行うことができるはずです。
万が一、農薬散布が初めての方でも、指定教習所や販売代理店の方で、一から丁寧にサポートを行ってくれますので、まずは安心してライセンス取得を最初の第一歩として考えてもらえればと思います。
◆実際に受講した生徒の感想
全く素人から農薬の知識からドローンの飛行まで丁寧に教えて頂いた。
少人数だったので密度濃くできて良かった。
マンツーマンで教えていただいて大変わかりやすかった。
ファントム4Proを購入させていただいたが、セットアップ等もお願いできたので良かった
農薬のイロハから実機による散布の指導まで深く学べた
・・・いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したスマート農業コースの特徴をまとめると、以下となっています。
特徴1:これからの時代に求められる「農薬散布」に特化したドローンの専門知識と技能を身につけることができる
特徴2:(一社)農林水産航空協会より農薬散布のオペレーター認定資格を取得することができる
特徴3:ライセンス取得後は、実際に農薬散布を行うことができるようになる
特徴4:農薬散布用ドローン「AGRAS MG-1S」を購入することができるようになる
特徴5:練習機器は全て無料貸し出し
特徴6:20種類のうち15種類以上を習得すると「DS・J4つ星技能認定」を取得することができる
もし、今後、農薬散布による農作業の効率化を図りたい方や、農業分野におけるドローンビジネスへの参入を考えているなら、専門的な知識と技能を身につけることができ、かつ実際に農薬散布のオペレーターライセンスも取得ができるこの「スマート農業コース」は、おすすめです。
そもそも本ライセンスがない場合、農薬散布業務が行えませんので、今後、より深刻化する農業従事者の人手不足に備えておきたい、もっと農作業を効率化して安定的な供給を目指したい、とお考えの方は、ぜひ今の内に取得しておくことをおすすめしたいと思います。
◆スマート農業コースの申込み方法
スマート農業コースの料金は25万円(税別)です。
(※別途オペレーター登録料 16,000円(税別)が発生します)
お申し込みは以下、申込みフォームよりお申し込みが可能です。
スマート農業コースは合計5日間の講習となっており、月一度の開催となっています。
日程に関しては、5日間連続が望ましいのですが、別途講師とスケジュール調整を行うことも可能です。
開催日等の最新情報は随時ホームページでもアップしておりますので、ぜひチェックするようにしてください。
それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました。
あなたのご参加、心よりお待ちしています!