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2018.07.18

2020.05.21

【2018年最新】ドローン操縦者必見!ドローンの落下・墜落事故原因ベスト5

【2018年最新】ドローン操縦者必見!ドローンの落下・墜落事故原因ベスト5

 

ドローンの魅力の一つは、やはり「空を飛ぶことができる」ということ。

しかしその分、落下や墜落事故が発生するリスクが増えてしまうのも事実です。

そこで今回は、これまでに発生した「ドローンの落下・墜落事故原因ベスト5」をご紹介したいと思います。

ドローンの需要が高まる現在、ドローンに対する安全運転への取り組みも非常に重要になってきています。

これらの事故の原因をしっかり認識して、安心安全なドローン飛行を実現していきましょう!

 

・これまでに発生したドローンの主な事故

 

国土交通省では、ドローンによる事故報告のデータ収集を2015年より開始しました。

2015年から2017年までの3年間に報告されたデータでは、ドローン関連の事故件数は106件発生しています。

その中でも以下は、比較的最近発生したドローンの主な事故の一例となっています。

 

■日本初の人身事故(平成29年2月18日)

国交省によると、18日午前、神奈川県藤沢市の建築現場で建築現場を空撮するために飛行していたドローン(縦横各40センチ、重さ約1キロ)が、高さ約70メートルの場所でクレーンに接触して墜落し、30代の男性作業員に衝突した。作業員は顔に大けがを負った。国がトラブルの連絡を求めるようになった2015年12月以降、墜落など約50件のトラブルが報告されているが、人身事故は初めてという。

■姫路城内での墜落(平成29年6月18日)

18日午前7時20分ごろ、世界遺産で国宝の姫路城(姫路市本町)の大天守北側の中庭で、清掃業者がプロペラが破損した小型無人機「ドローン」を見つけ、姫路城管理事務所に連絡した。同事務所の職員が目視で天守や周辺の建物を点検したが、目立った損傷は確認されなかった。

■鳥との衝突(平成29年8月20日)

福井県大飯郡で空撮のため無人航空機を飛行させていたところ、鳥と衝突し、操作不能となって海上に墜落、紛失した。本事案による人の負傷及び物件の被害はなかった。

■空港への侵入(平成29年10月5日)

10月5日に大阪国際空港(伊丹空港)内で離陸のために伊丹空港内を滑走していた日航機から「無人機らしき物体が誘導路の高度約30メートルを飛んでいる」と管制室へ通報があった。赤色で鳥ほどの大きさだったという。この通報を聞いた別の日航機は自主的に着陸をやり直し、予定時刻から13分遅れて到着した。

■イベント参加者の負傷(平成29年11月4日)

岐阜県大垣市の大垣公園内で開催中のイベント(ロボフェスおおがき2017)の一環として行われたドローン菓子撒きにおいて、飛行中の無人航空機がバランスを崩して落下し観客を負傷させた。6名が救急搬送されたが、診察の結果、負傷者は3名でいずれも軽傷。

 

このように、近年、ドローンの利用の増加と共に、様々なケースでドローンの墜落や事故が発生するケースが増えてきています。

人を負傷させるような事故は滅多にないものの、これらを防ぐための操縦者の安全への意識は、今後も求められているのです。

 

・ドローンによる事故の原因ベスト5

 

では、次に、ドローンによる事故原因ベスト5を紹介してきましょう。

国交省に報告された無人航空機に係る事故等について、2017年度は62件あり、2018年度は5月までの時点で8件あり、この約2年間では計70件の事故報告がされています。

その中で、ドローンの落下・墜落事故の原因として最も多いのは以下となっています。(※原因確認中・不明分は除く)

 

事故の原因第1位:操縦者のスキル不足(11件)

 

ドローンによる事故の原因の第1位は「操縦者のスキル不足」によるものです。

 

・機体を常時監視すべきところ、送信機に映し出された映像に気を取られ、樹木等に接触して墜落

・目視外飛行になることが予想されたにもかかわらず、事前に地形などの飛行経路の確認を怠ったため紛失

・空撮のため飛行していたが、安全な飛行高度で飛行を行なっておらず、突発的な回避操作も行えず墜落

 

など、いずれもドローンの操縦技術の不足によるものが原因となっています。

 

現在発売されているドローンは、どれも高機能・高性能で比較的操縦しやすいため、十分な操縦スキルがないままで操縦を始める人も少なくありません。

操縦技術が不足している場合、もし機体がバランスを崩したり、意図しない動きをした際にパニックを起こし、ドローンを墜落させてしまう可能性が高くなります。

そのため、まずは安全に飛行できるよう、しっかりと練習をおこなう必要があります。

 

事故の原因第2位:電波障害(9件)

 

ドローンによる事故の原因の第2位は「電波障害」によるものです。

 

・磁気を帯びている場所で飛行及び飛行前の準備作業を行なったことで、機体が磁気の干渉を受け、GPSに誤作動が起こり墜落

・高圧線に近づかないよう注意して飛行していたが、機体が勝手に動き、操縦不能となり、民家の壁に衝突し墜落

 

など、強い電磁波を放つ鉄塔や山間、鉄橋の下などドローンの電波障害を引き起こす場所は、数多く存在しています。

そのため、事前に飛行ルートを確認したり、どのような場所が要注意なのか、予め知っておくことが大切です。

 

事故の原因第3位:機体の不具合(7件)

 

ドローンによる事故の原因の第3位は「機体の不具合」によるものです。

 

・砂浜での低空飛行のため、ダウンウォッシュにより巻き上げられた小石等がプロペラブレードに損傷を与え、プロペラが破損して墜落

・飛行中にプロペラガードが脱落したことで機体姿勢が不安定となり墜落

 

など、どれも機体の整備不良によるものが原因となっています。

また他にも位置情報(GPS)の異常などがあり、飛行させる前に、ドローンの機体の整備状況の確認を怠っていた例が目立ちます。

飛行前には、まず機体の細かな部品の状態や、機体のステータスなどを確認して、万全な状態で飛行を行う必要があります。

 

事故の原因第4位:天候の急変(6件)

 

ドローンによる事故の原因の第4位は「天候の急変」によるものです。

 

・空撮のため飛行させていたところ、強風のため帰還が困難となり、墜落

・空撮のため無人航空機を飛行させていたところ、強風に流され、約200m離れた民家の敷地に墜落

 

など、天候が急変したことにより、操縦者の対応が間に合わずに墜落してしまうケースが目立っています。

また、風の影響を受けることによってバッテリーが急に消耗していまい墜落する事例もありますので、飛行させる際は、周りの環境を常にチェックしておく必要があります。

 

事故の原因第5位:自動帰還機能設定ミス・バッテリー残量不足(共に4件)

 

ドローンによる事故の原因の第5位は「自動帰還機能設定ミス」「バッテリー残量不足」によるものです。

 

・空撮のため飛行させていたところ、通信が途絶し、自動帰還機能が作動したが海上に不時着し紛失

・試験飛行のため無人航空機を飛行させていたところ、バッテリー不足となり草木の中に不時着し、機体を紛失

 

などが事故としてあり、自動帰還機能については、事前に設定がきちんとされていないため、ゴーホーム(自動帰還)中に建物に追突する例も。

バッテリー残量不足については操縦中、想定よりも早くバッテリーを消耗してしまい、墜落してしまうケースが目立ちます。

これらを未然に防ぐためにも、飛行前の設定確認と、バッテリー残量の徹底したチェックが求められます。

 

・ドローンの落下・墜落事故を防ぐためにできること

 

では、これらのドローンの事故の原因を知った上で、我々が対応できるドローンの事故防止策はどのようなものがあるのでしょうか。

以下は、これからでもすぐに実施できる事故の防止策です。

 

①飛行前の徹底した機体の整備・点検

ドローンを飛行させる前には、しっかりと機体の整備と点検を行うようにしましょう。

特に操縦に慣れてくると飛行前のチェックを怠る人が増えますので、常に機材の状況やバッテリーの充電状況を確認するクセを付けるようにしましょう。

 

②飛行場所の状況や飛行ルートの確認

ドローンを飛行させる際には、飛行前に飛行場所の周囲の状況をきちんと確認するようにしましょう。

また、飛行ルートも事前にしっかりと設定することで、周囲の安全対策に努めるようにします。

 

③アシスタントを付ける

ドローンを操縦する際、どうしてもドローンとプロポに目が行きがちになるものです。

天候の急激な変化など、周囲の状況を素早く伝えてくれるアシスタントを用意することで、事故の防止に繋げることができます。

 

④ドローンの知識を付ける

ドローンは、購入後すぐに飛ばせるため、どうしても基本的な知識がないまま操縦を始めてしまいます。

ドローンは空を飛ぶ特性上、様々な環境の影響を受けやすく、安全な運用をするための知識は不可欠です。

そのため、まずはドローンに関する基本的な知識を付けることは、これからドローンパイロットとして活動していく上でも、とても重要になります。

 

⑤操縦スキルを習得する

ドローンの事故原因からも分かるように、ドローンを安全に飛ばせるようになるには、十分な練習が必要です。

経験・スキルが不足のままでいると、機体のバランスが崩れた場合、パニックを起こし、ドローンを墜落させてしまう可能性が高くなってしまいます。

そこで、まずはしっかりとした操縦スキルを習得することで、想定外の状況でも冷静に対応できるようになる必要があります。

 

いかがでしたでしょうか。

現在までの最新版ドローンの事故原因ベスト5をご紹介してきました。

ドローンの落下、墜落事故をゼロにすることはなかなか難しいことですが、常に安全を心がけることで、できる限りゼロに近づけることはできます。

また、操縦者の身を守ることにも繋がりますので、ぜひしっかりと安全対策を立て、万全な状況でドローンの操縦を行うようにしてくださいね!

 

 

【参照URL】

●平成29年度 無人航空機に係る事故等の一覧(国土交通省に報告のあったもの)

http://www.mlit.go.jp/common/001219305.pdf

●平成30年度 無人航空機に係る事故等の一覧(国土交通省に報告のあったもの)

http://www.mlit.go.jp/common/001238140.pdf

●その他

http://www.sankei.com/affairs/news/171012/afr1710120023-n1.html

https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H2L_Y7A220C1000000/

http://www.sankei.com/west/news/170618/wst1706180040-n1.html

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