ドローン墜落事故の原因と対策。後で後悔しないための予防方法は?
「ドローンは安全ですか?」とよく質問を受けますが、ドローンは空を飛ぶ以上、何らかの原因で墜落する可能性は常にあります。
それこそ高度なセンサーを搭載し、障害物回避機能がオンになっていたとしても、操縦者のミスによっては簡単に墜落してしまうのです。
ただし、事前にドローンが墜落する原因を知っておくと、それらの可能性を可能な限り小さくすることは可能です。
そこで今回は、ドローンの墜落の原因と、それらを未然に防ぐための対策方法をご紹介したいと思います。
ドローン墜落の原因その1:操作不能
ドローンが墜落してしまう原因の一つとして多いのがドローンの操作不能による墜落です。
操作不能になる要因は主に電波干渉や電波障害による通信のロスが挙げられます。
・対策方法
ドローンを操縦する際には、飛行場所近くに強い電波を発信するようなものがないか事前に確認しましょう。
送電線や無線の基地局などは要注意です。これらの近くでドローンを飛行させる場合は、電波障害にも強い産業用ドローンを使うなど、場所や用途によってドローンを使い分けるのも一つです。
ドローン墜落の原因その2:プロペラが物に衝突
ドローンはプロペラを回転させて空を飛行しているため、物理的にプロペラに物が当たることでプロペラの回転が止まり、ドローンが墜落します。
壁や建造物などの分かりやすいもの以外にも、木や葉っぱ、枝、電線などドローンの障害物とある物は多いです。
・対策方法
やはり一番の対策方法はドローンが物に当たらないように操縦することです。
そのためにも飛行ルートに何か障害物がないか事前に確認することが大切です。
またどうしても狭い場所で飛行させる際には、コンパクトなドローンで代用するなどドローンの使い分けも効果的です。
ドローン墜落の原因その3:バッテリー切れ
ドローンは搭載したバッテリーによって動作しているため、バッテリーが切れると当然墜落します。
特に冬場はバッテリーの消耗が激しくなりやすく、想定よりも早く切れるため注意が必要です。
・対策方法
ドローン飛行時には常にバッテリーの消費状況を確認するようにしましょう。
上空に飛ばした際、必ず着陸するまでのバッテリー容量を残しておくことが大切になります。
特に初心者のうちは飛行に夢中になり、バッテリー状況の確認を忘れやすいので常に容量の確認をすることと、普段よりも早めに帰還させるなどの意識が必要となります。
ドローン墜落の原因その4:GPSロス
国交省の事故報告にも度々挙がるのがGPSロスによる操縦不能でのトラブルです。
GPS機能がオフになるとドローンの姿勢制御がいきなり難しくなるため、GPSに慣れた操縦者は機体をうまくコントロールできなくなり墜落させてしまうケースが多発しています。
・対策方法
普段からGPSロスに備えてGPS機能がオフの状態に慣れておきましょう。
またGPSがオフになる場合はどんなケースが考えられるかも事前に知っておくと突然のGPSロスにも慌てずに対応ができるようになります。
参考はこちら
・ドローンのGPSとは?操縦者が知っておきたいGPSの要注意ポイント
ドローン墜落の原因その5:急な突風
ドローンの墜落事故の上位にも入るのがこの「急な突風」によるものです。
突風が吹くとドローンの制御ができずに墜落する危険性が増えるため、注意が必要です。
・対策方法
ドローンの飛行場所の天候を事前に確認しておきましょう。
風速計などを使って地上の風速を計測しておくことで、突風が吹きやすい場所なのか事前に確認することができるようになります。
ドローン墜落の原因その6:突然の雨
突風と同様にドローンの墜落原因として突然の雨があげられます。
ドローンのプロペラ部分にはモーターなどがむき出しのままになっていますので、雨に濡れると機体が停止、または故障してしまいます。
・対策方法
事前にドローンの飛行場所の天候を確認しておくことが大切になります。
天気アプリなどを使えば雨雲の流れなどを見ることができますので、飛行ルートの天候状況は飛行前に確認するようにしましょう。
ドローン墜落の原因その7:整備不良
「ドローンの飛行中にプロペラが外れ墜落」「モーターが突然停止し墜落」など、これらはドローンの機体整備不良が原因です。
長い間プロペラを交換していない場合、プロペラが欠けていたりするため、機体のバランスが崩れやすくなります。
また、モーター部分には砂や埃などが溜まり、故障の原因となります。
・対策方法
プロペラは適時欠けていないかなどの状況を確認をします。
またモーター部分にも砂や埃などが溜まっていないか確認するようにしましょう。
動作中に変な音がした場合は、飛行をストップします。
ドローン墜落の原因その8:バック飛行
バック飛行とは、ドローンを後退させながら徐々に上昇させる操縦方法のことです。
自撮りや景色を撮影する方法として流行っていますが、後方移動は通常と操作方法が違い、また障害物が確認しづらいため、注意が必要です。
・対策方法
バック飛行する際の飛行ルートを事前に確認しましょう。
また高度を徐々に上げていくことに慣れていないと、低空のまま追突する可能性があるため、練習もしっかり行う必要があります。
ドローン墜落の原因その9:ブレーキミス
ドローンを飛行させる際に、スピードを出してすぎてしまい、そのまま木に衝突するような事故も発生しています。
・対策方法
スピードを出さずに安定した操縦を心がけるようにしましょう。
ドローンは車と同様、急に止まることができないため、停止までの距離も計算して操縦する必要があります。
ドローン墜落の原因その10:Go Home中に建物と衝突
ドローンとの電波が途絶えた際に発動する自動帰還機能である「Go Home」。
この自動帰還は、実際の飛行ルートからドローンが戻ってくるのではなく、ドローンと送信者の一直線上に帰還するため、間に建物などの障害物があれば追突してしまうため注意が必要です。
・対策方法
Go Homeの自動帰還設定において、帰還する際の飛行高度を高くしておくなどの対策が必要となります。
ドローン墜落の原因その11:アプリが落ちる
ドローンを操縦している際に、突然送信機側に搭載しているアプリが落ちてしまうことがあります。
これによって、アプリ側でドローンを制御していた場合、コントロールがきかなくなり、最悪の場合、ドローンが墜落する可能性もあります。
・対策方法
アプリの処理が問題なく行えるよう、可能な限りスペックが高い最新のスマホやタブレットを用意するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
ドローンの墜落や事故の原因とその対策方法をご紹介してきました。
様々な原因をピックアップしてきましたが、その半分以上は、操縦者のスキルや知識不足によるものです。
事故を防ぐためにも、しっかりとドローンに関する技術を磨いていってくださいね。
それでは、ありがとうございました。
P.S.
ドローンを安全に飛行させるには、やはりプロから教わることが大切です。
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