ドローンで撮影したデータはどこに保存する?おすすめの保管場所
ドローンで空撮した写真や動画データ、あなたはどこに保存していますか?
通常、ドローンの場合、空撮したデータはSDカードに保存されますが、そのまま放置していると、突然データが消えてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
データが消えない場合でも、大切な撮影データを間違って消去したり、上書きしてしまう可能性もあるため、なるべく撮影後は、別の場所にデータを移して、保管しておきたいものです。
そこで今回は、ドローンで撮ったデータのベストな保管場所についてご紹介したいと思います。
撮影データの保存先その1:光学ディスク
CDやDVDに代表される光学ディスクは、長期保存を目的にしたデータ保存用の光学メディアです。
一般的に保存期間は5年~20年とも言われており、データ保存用には、一度書き込むと上書きができない「CD-R」が最も普及しています。
今ではCD-Rからさらに進歩して「BD-R(ブルーレイ)」まで登場するようになりました。
最大で128GB以上のデータ容量があるものまで発売されており、最も手軽なデータ保存先とも言えます。
デメリットとしては、読み書き用に専用の機器が必要な点や、記録面の傷、紫外線などに弱いこと、記録層を保護する素材の経年劣化により濁り、データが読み取れない場合もあるという点です。
・メリット
安価に購入でき、保存期間も比較的長い。手軽にデータ保存ができる。
・デメリット
読み書き用に専用のドライバが必要。長期保存には少し物足りない。
撮影データの保存先その2:フラッシュメモリ
フラッシュメモリは、USBメモリやドローンで使用するSDカード、スマホ、一眼レフカメラなどのmicroSDカードなどを指します。
半導体チップにデータを記録する方式で、特徴としては、何よりもコンパクトで持ち運びがしやすいことが挙げられます。
何度もデータの読み書きを行うのにも向いており、日常用途におすすめのデータ記憶媒体です。
ただし、自然劣化するため、長時間放置していると、突然データが消えてしまうこともあり、長期間の保存には向いていません。
また、大容量のものは比較的高額になるため、気軽に導入できない点もデメリットとして挙げられます。
・メリット
コンパクトに持ち運びができる。データを消したり書き込んだりと日常用途に向いている。
・デメリット
長期間放置すると、劣化によりデータが突然消えてしまう可能性がある。大容量は比較的割高。
撮影データの保存先その3:外付けハードディスクドライブ(HDD)
外付けハードディスクドライブは、最も大容量にデータの保存ができる記録媒体です。
1TB以上のものも多く発売されており、ドローンの空撮において、写真と動画データの保存に最も利便性が高い媒体と言えます。
大容量のものでも比較的安価に購入できるため、日常のデータ保存先としておすすめです。
ただし、HDDは内部でディスクが回転してデータを保存するため、外部からの衝撃に弱く、取り扱いには注意が必要です。
また、やはり長期の保存では劣化してしまいますので、数年に一度、別のHDDに移し替えるなどの運用も大切になってきます。
・メリット
大容量のデータ保存が行える。値段も比較的安い。
・デメリット
衝撃に弱く、持ち運びがしにくい。
撮影データの保存先その4:ネットワーク型ハードディスク
ネットワーク型ハードディスクとは、「Network Attached Storage:通称 NAS(ナス)」と言われる記憶媒体です。
NASの特徴は、インターネットを活用したハードディスクである点で、設定を行ったネットワーク内であれば、どこからでもデータへのアクセスが可能です。
そのため、例えば、会社のオフィス内で共有できる設定も可能ですし、外出先からデータの出し入れを行うなどの利用が可能です。
ドローンの空撮データを、離れた場所から保存できるため、便利と言えば便利ですが、その分、アクセスする回線速度も問題になってきます。
回線の速度と、ネットワークの設定が行えるのであれば、データの保存先としてよい選択肢になるでしょう。
・メリット
データ保存先をみんなで共有できる。外出先からもデータの保存が可能。
・デメリット
外付けHDDより割高になる。設定等が面倒。データ保存の速度は、ネット回線の速度に依存する。
撮影データの保存先その5:クラウドストレージ
クラウドストレージとは、オンライン上でデータ保存を行うサービスです。
各企業がこのクラウドストレージサービスを提供しており、どこからでもデータの保存や読み込みができるのが特徴です。
また記録媒体の管理等を行う必要がなく、バックアップ用に同じデータを別ストレージに自動保存してくれるサービスも多いため、万が一の時も安心です。
ただし、各サービスによって無料と有料のプランで利用できるデータ容量が違う点や、サービス内容がわかり難い、サービスによっては使いにくいなどがあります。
また、外部にデータを保存しているため、もしもの時の、セキュリティリスクも考慮しなければなりませんが、うまく活用すれば、かなり有効なデータ保存先となるでしょう。
・メリット
データ保存用の記録媒体を用意する必要がない。ネット回線さえあればどこでもアクセス可能。メンテナンスが不要で管理が楽。
・デメリット
各クラウドサービスの違いがわかりにくい。使いやすさはネット回線の速度にも依存する。セキュリティリスクに備える必要がある。
ベストな保存先は何か?
ここまで、撮影データの保存方法をご紹介してきましたが、ベストな方法は「二重保存」することです。
例えばCD-Rに保存したら、同じデータを外付けHDDにも保存する。
もし、外付けHDDに保存したら、クラウドストレージにも同じデータを保存する。
など、常に一つの媒体だけに依存するのではなく、バックアップを取っておくことが大切です。
そうすると、万が一データが消えてしまった時でも、もう一つの方からデータを取り出すことができるようになります。
また、データの保管場所を考えた時も、同じオフィス内にCD-Rと外付けHDDを保管しておくのではなく、AオフィスとBオフィスなど、別の場所に保管しておくことが大切です。
なぜなら、もし災害などが発生した場合、同じ場所にあると、どちらも消えてしまうリスクがあるためです。
そのように考えると、クラウドストレージは、物理的にオフィスとは別の場所にデータが保管されますので、光学ディスクやフラッシュメモリ、HDDと併用して利用するのにおすすめです。
さらにクラウドストレージでは、複数の場所にデータセンターを設置していて、各拠点に分散してバックアップを取っているようなサービスだとかなり安心ですね。
いかがでしたでしょうか。
ドローン空撮による撮影データの保存先についてご紹介してきました。
最も重要なことは、たとえ消えてしまったとしても問題がないよう、バックアップを取っておくことです。
消えてしまってからでは遅いので、ぜひ日々の習慣として、データの保存は行うようにしてくださいね。
それでは、ありがとうございました。
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