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2019.05.14

2020.05.21

ドローン撮影に4Kは必要か?動画撮影における解像度について

ドローン撮影に4Kは必要か?動画撮影における解像度について

 

ドローンで空撮をする際に設定可能な動画の解像度

しかし動画の解像度は、どういう風に設定したらいいのか分かりにくいですよね。

 

「とりあえず4Kで」と思って、もし撮影していたとしたら、実は意味がなかった!なんて事態も・・・

 

そこで今回は、ドローン撮影時に知っておきたい動画の解像度についてご紹介します。

 

 

動画の解像度とは

 

動画撮影における解像度とは、画面内の縦横のピクセル数を表しています。

映像を表示する画素(ピクセル)が多ければ多いほど、より細かで綺麗な映像を映し出すことが可能になります。

 

解像度を表す言葉には、「1280×720」や「HD」「1080p」、「4K」などがあります。

 

これらは、縦横の画素数(ピクセル数)を表しており、「横1280×縦720」の場合、映像の画面は、合計921,600画素数で表示可能ということになります。

 

 

基本となる解像度の種類

 

主に動画編集時で使用される解像度としては、以下のものがあります。

 

・主な解像度の名称

 

SD(エスディー:) : Standard definition television(標準解像度テレビ)

HD(エイチディー) : High definition video(高精細度ビデオ=ハイビジョン

FHD(フルエイチディー) : Full High definition video(高精細度ビデオ=2K

UHD(ウルトラエイチディー) : Ultra High definition(超高精細=4K

SHV(スーパーハイビジョン) : Super High-Vision(超高解像/高精細映像=8K

 

また、各解像度の数値を比較してみると、以下のようになります。

 

・解像度の数値

 

SD : 480p  = 画素数 : 720×480

HD : 720p  = 画素数 : 1280×720

FHD(2K) : 1080p  = 画素数 : 1920×1080

UHD(4K) : 2160p  = 画素数 : 4096×2160  or  3840×2160

SHV(8K) : 4320p  = 画素数 : 7680×4320

※他にもWQHD(2K) : 1440p = 画素数 : 2560×1440なども存在する

 

このように、それぞれ縦横の画素数が違っており、横の画素数で見ると「2K」や「4K」(Kは1000の意味)を表し、1080pなどは縦の画素数で表示されています。

 

※ちなみに「p」というのは「プログレッシブ」という意味で、もう一つ別に「1080i」など「i」のインタレースがある。pの方が画質が綺麗。

 

 

解像度は高いほどいい?

 

上記の解像度を見ていくと、「もうとりあえず4Kの高画質で撮ればいいだろう」と思いたくなるかと思います。

ただし、実は、解像度は高ければいいというわけでもありません

 

高解像度になれば、やはり画質がきめ細かく、綺麗になりますが、以下のようなデメリットも存在します。

 

・高画質で撮影しても表示するディスプレイが対応していなければ、その画質を表示できない

・高画質で撮影すると、ファイルサイズが重くなる

 

例えば、一番わかりやすい例ですと、ドローンでせっかく4K撮影をした場合でも、表示するディスプレイが4K未対応の場合、4Kの解像度では表示されないということになります。

(それでも綺麗には映りますが・・・)

 

また、4K撮影時には、ファイルサイズがどうしても大きくなってしまいます。

FHDの1080pの動画サイズが1GBとすると、4Kは画面面積が4倍になるため、単純に考えて、4GBのサイズになります。

 

その他、気をつけるべき点としては、動画編集の際に、4K撮影のデータは、かなりの確率でカクつくので、編集作業が全然進まない、という事態にもなりかねませんので、注意が必要です。

 

では、このようなデメリットを考慮し、実際に撮影する際には、どのようにして解像度を選んでいけばよいでしょうか。

 

 

解像度の選び方:主要なモニターに合わせる

 

動画撮影時の解像度の選び方の一つとしては、映像を映す主要なモニターの解像度に合わせる、というのがおすすめです。

 

スマホで見ることを想定しているなら、1080pほどの解像度があれば十分で、あまり映像の滑らかさが必要ない場合は、720pの方がよいでしょう。

 

スマホの場合、パケット通信料などの問題もありますので、第3者の人に見てもらうことを考えると、動画データは小さい方が喜ばれます。

 

もしYoutubeなど、パソコンを含めて映像を映すことを考えた場合、一般的に使用されているモニターの解像度に合わせるのがおすすめです。

 

一般的に使用されているモニターの解像度はFHDが見れる割合が4割ほどと言われています。(※StatCounter調べ)

 

4K対応モニターになると、まだまだ少数派ですので、現時点で考えると、Youtube上で表示する解像度としては、FHDレベルの解像度があれば十分と言えるかもしれません。

 

 

解像度の選び方:表示するメディアに合わせる

 

また、解像度の選び方として、もう一つ意識したい点は、「どのメディアで表示させるのか」ということです。

 

例えば、DVDで表示させる場合は、DVDの解像度が720×480のSD画質のため、それ以上の画質は必要ありません。

 

・各メディアの解像度データ

DVD :480i (画素数:720×480)

Blu-ray :1080p or 1080i(画素数:1920×1080)

4K Ultra HD Blu-ray : 2160p(画素数:3820×2160)

 

そのため、DVDやBlu-rayに記録し、納品する場合などは、各メディアに適した解像度に合わせておくようにしましょう。

 

 

ドローン撮影に4K撮影は必要か?

 

さて、それでは最後に、「ドローン撮影で4Kが必要か」ということですが、結論としては、用途次第ということになります。

 

4Kは確かに高画質であるため、後々の編集作業に向いています。

 

動画編集では、映像に何らかの加工を行うことで画質は劣化していきますので、その際、最初に高画質の素材があることで、編集作業後も画質を担保することができます。

 

ただし、そこまでのきちんとした編集作業などを想定していない場合などは、4K撮影である必要はないと言えるでしょう。(SDカード容量の節約にもなります)

 

例えばFHDはもちろんですが、HD撮影でも、十分綺麗に撮影することは可能です。

 

もちろん、今後の4Kサービスの普及を考慮し、できる限り高画質で撮影しておく、というのも全然アリですので、用途や状況に応じて、ぜひ使い分けるようにしてみてください。

 

 

いかがでしたでしょうか。

ドローン撮影における動画の解像度についてご紹介してきました。

 

なかなか専門的なことですので、最初は難しいと思いますが、操縦者はやはり知っておいた方がいいと思います。

ぜひ撮影状況に応じて、解像度を設定するようにしてみてください。

 

それでは、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

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