空撮現場の充電はポータブルバッテリーが便利。選び方とおすすめ紹介
ドローンの空撮を行う際、必ず計算しなければならない点が「バッテリーの残量」です。
ドローンでは、現状1回の飛行で20分ほどの飛行時間となっているため、操縦者は常にフライト時間を考えて操縦を行う必要があります。
しかし、空撮の現場で、毎回バッテリーのことや、充電場所を気にするのは、やっぱり面倒ですよね。
そんな時、持っていて便利なのが「ポータブルバッテリー」です。
今回は、空撮現場で大活躍する、おすすめのポータブルバッテリーについてご紹介したいと思います。
ポータブルバッテリーの特徴
ポータブルバッテリーは、屋外でも電源を使用できる、持ち運びが便利なバッテリーです。
ポータブルバッテリーの種類や容量によって、充電できるものや回数が異なりますが、スマホなどで使うモバイルバッテリーよりも、充電できるものや充電回数が大幅に拡大しているのが特徴です。
以下は、主なポータブルバッテリーを使用するメリットです。
・どこでも充電ができるようになる
・購入するバッテリーの数を減らすことができる
・ポータブルバッテリー自体を充電すれば、何度でも使用できる
・スマホやタブレットなどの充電もできる
どこでも充電ができるようになることと、やはり購入するドローンのバッテリーを減らせるのは、一つのメリットですね。(何個もドローンのバッテリー購入するのはできれば避けたいですよね・・・)
また、反対に、ポータブルバッテリーのデメリットというのも存在します。それがこちら。
・意外に重たいので、外で運ぶのが若干大変
・ちゃんとしたものは、値段が高い
ドローンのバッテリー用となると、容量が多いポータブルバッテリーの方がいいので、そうなると、重量が重たくなってしまう欠点もあります。
外をひたすら歩きながら空撮をするといったケースでは、やや不向きな点があると言えるでしょう。
その反面、車などに積んでおいて、空撮現場も、そこまで持ち歩かなくてもよいのであれば、取り扱いが楽になります。
ドローン用ポータブルバッテリーの選び方
では、肝心のドローン用ポータブルバッテリーの選び方をご紹介したいと思います。
・バッテリー容量は「Wh」をチェック
ポータブルバッテリーでは、バッテリー容量を表す「mAh(ミリアンペアアワー)」と「Wh(ワットアワー)」が表示されています。
どちらも、バッテリーの容量を表しているのですが、より容量の比較をしやすいのが「Wh」の方です。
ただし、実際の使用時には放電のロスが発生するので、Whは7割くらいの容量になる、と考えておきましょう。
・出力ポートが多いものを選ぶ
ポータブルバッテリーには、主に3種類の出力ポートが用意されています。
3種類とは「AC電源ポート」「DC電源ポート」「USB出力ポート」のことです。
「AC電源ポート」はコンセントタイプで、これは2個以上あると便利です。
「DC電源ポート」はピンジャックかシガーソケットタイプで、車載専用の電化製品はシガーソケットのみに対応しているものが多いので、この種類のポートもあるか確認しましょう。
「USB出力ポート」は、スマホやタブレットの充電に重宝するので、必須ですね。
・出力波形は正弦波を選ぶ
また、ポータブルバッテリーには2種類の波形が存在しています。
これを「正弦波」と「矩形波」といい、ドローンに代表される精密機器を充電する場合は、正弦波のものを選びます。
・出力規格は150W以上のものを選ぶ
ポータブルバッテリーを使用する際は、充電したい製品の必要出力以上のものにする必要があります。
ドローンのバッテリーの場合は、Mavic2で80W、Phantom4で160Wほどなので、バッテリーの出力も150W以上のものがあれば対応できます。
ちなみに、以下が、主なDJIドローンのバッテリーの仕様です。
・DJIドローンのバッテリー仕様
■Phantom4 Pro Ver2.0
電力量(Wh):89.2
充電電力:160W
■Mavic2シリーズ
電力量(Wh):59.29
充電電力:80W
■Mavic Air
電力量(Wh):27.43
充電電力:60W
■Mavic Pro
電力量(Wh):43.6
充電電力:50W
■Inspire2 / Matrice200 TB50
電力量(Wh):97.58
充電電力:180W
■Matrice200 TB55
電力量(Wh):176.93
充電電力:174.6W
上記で紹介したこれらの基準を元に、自分に合ったポータブルバッテリーを探すようにしてみてください。
おすすめのポータブルバッテリー
これらの基準を満たしたおすすめのポータブルバッテリーは以下になります。
・Anker PowerHouse(Amazon)
ドローンユーザーの中でも、利用者が多いのが、世界的なモバイルバッテリーの製造メーカー「Anker」社の「Anker PowerHouse」というポータブルバッテリーです。
434Wh電源の最軽量モデルのため、持ち運んで使い易く、出力ポートは3種類を網羅(AC、DC、USBポート×4つ)しています。
AC出力、DC出力ともに、120Wまで対応しているため、Mavicクラスであれば問題なく使用できます。
・suaoki ポータブル電源 S270(Amazon)
Mavic2シリーズまでの充電で、最も持ち運びしやすいモデルを探しているならこれです。
150Whの容量を備え、AC出力で100V、DC出力で120Wまで対応しており、Mavic2までなら十分なスペックとなっています。
スマホやタブレットの充電用としても、ドローン空撮に持っておいて損がないモデルとなっています。
・SmartTap ポータブル電源 PowerArQ(Amazon)
SmartTapのポータブルバッテリーは、様々なドローンバッテリーの充電に対応できるパワフル版です。
300Wまでの出力で、どのドローンのバッテリーにも対応し、容量は驚異の619Wh。
値段と重量が張るのがたまに傷ですが、車載メインであれば、大型ドローンの取り回しにも、役にたつものとなっています。
いかがでしたでしょうか。
ドローン空撮現場で役にたつポータブルバッテリーについてご紹介してきました。
バッテリーの容量については、ドローンパイロットの悩みの種の一つ。
ぜひ、このようなアイテムを使いながら、空撮を楽しむようにしてみてください。
それでは、ありがとうございました。
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