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2019.06.26

フライトモードとは?P、S、Aモードそれぞれの違いを解説

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フライトモードとは?P、S、Aモードそれぞれの違いを解説

 

DJIドローンには「フライトモード」と言われる、操縦方法の切り替え機能があります。

 

通常はあまり使わないかもしれませんが、実はフライトモードを切り替えることで、より空撮のクオリティを高めることが可能です。

 

また、状況によって各モードが自動で切り替わるため、操縦者は各モードの特徴を押さえておくことが大切になってきます。

そこで今回は、色々と奥が深いDJIドローンのフライトモードについてご紹介したいと思います。

 

 

フライトモードとは?

 

DJIドローンの操縦には「フライトモード」と呼ばれるモードがあり、「Pモード」「Sモード」「Aモード」の計3種類の操縦方法が存在します。

 

通常は「Pモード」で設定されており、特に設定を変更しない限りはこちらでの操縦になります。

 

DJIドローンの「Phantom4シリーズ」「Inspire2」「Matrice200シリーズ」では、各モードの切り替え(Pモード→Sモード、Aモード)を送信機(プロポ)上から可能です。

 

反対に「Mavic 2シリーズ」「Mavic Air」「Spark」などでは、手動で各モードの切り替えはできません。(※Pモード→Sモードへの切り替えのみ可能です)

 

 

Pモード(ポジショニングモード)

 

Pモード(ポジショニングモード)は、GPSとビジョンシステムを利用し、自らの位置を保持しながら安定的な飛行を実現することができます。

 

通常のフライトモードの設定ではこのPモードとなっており、ユーザーは意識せずともDJIドローンならでは安定性の高い飛行を行うことができるようになっています。

 

また、「障害物回避機能」による、前方の障害物近くで機体をストップさせる機能や、「インテリジェントフライトモード」による高度な自動飛行モードを使用することができます。

 

このように、Pモードでは、通常のドローン操作における基本的な操縦方法となっており、空撮時などでも初めはこちらのモードのみで操縦しても問題はありません。

 

 

Sモード(スポーツモード)

 

Sモード(スポーツモード)は、ビジョンシステムを無効にし、機体の最大速度を大幅に向上させます。

 

電車や車など、Pモードだけではなかなか撮影が難しい、移動するものを撮影する場合などは、このSモードが使えます。

高速で移動する映像を撮影することができますので、迫力ある空撮をしたい場合には、Sモードにもチャレンジしてみましょう。

 

ただしSモードでは、GPS機能は有効ですが、障害物回避が無効になります。

また、ドローン本体の応答性が著しくアップしますので、送信機の操作に注意することと、スピードが早い分、ドローンを止める際の制動距離も考慮しておく必要があります。

 

PモードとSモードの切り替えのみであれば、ほとんどのドローンで送信機から切り替え可能となっています。

 

 

Aモード(姿勢モード)

 

Aモード(姿勢モード)は「ATTIモード」とも言われ、GPSとビジョンシステムが無効で、気圧計を使用した高度維持のみを行います。

 

そのため、ATTIモード中では機体の位置を一定にしたホバリングや自動ブレーキなどがかからず、風などで水平に流されていくのが特徴です。

 

操縦者は送信機のスティックを巧みに操作することで、機体のコントロールを行う必要があります。

 

通常、Pモードではドローンの動きが、GPS機能によってカクカクした動きになってしまいますが、Aモードで操作することで、操縦者が考える、より滑らかな動きで空撮を行うことができるようになります。

 

空撮のプロも、このAモードを愛用している人が多いのも特徴的となっています。

 

 

注意したいAモードの切り替え

 

ATTIモードは、以下の2通りのパターンによって切り替わります。

 

能動的に切り替える:特定のドローンでは送信機よりPモードからAモードに切り替え可能

受動的に切り替わる:GPS信号が弱い時やビジョンシステムが利用できない時、コンパスが干渉を受けている時に自動的にAモードに切り替わる

 

ATTIモードの操縦は、特にPモードに慣れた操縦者には難しく、通常の操縦とは違った精密で緻密なスティック操作が求められます。

 

慣れていない場合、必ず機体が意図しない方向に流れていきますので、特にこのモードについては、事前に操作感を確認しておいた方がいいでしょう。

 

 

ATTIモードの必要性

 

Aモード(ATTIモード)は上記の通り、GPS信号が弱い時などに、Pモードから自動的に切り替わります

GPS信号が受信できないような場所は、山や森林、谷、雲が多い日、橋の下など、様々です。

 

そのため、これまでPモードに慣れていた人は、いきなりこのような環境でAモードに切り替わった場合、まず墜落する確率が高くなっています。

 

ドローンを飛行させる上では、ATTIモードになる可能性はかなり高くなっていますので、ドローンをはじめる最初のうちから、このモードに慣れておくことをおすすめしたいと思います。

 

 

ATTIモードを練習するおすすめの方法

 

ATTIモードで練習をする場合、ドローンによってモードの切り替えができない機体があるため注意が必要です。

「Mavic 2シリーズ」「Mavic Air」「Spark」では、手動でATTIモードにできません

 

そのため、Phantom4シリーズかInspire2などがよいですが、どちらも練習用には値段が高いですよね。

そこでおすすめなのがトイドローンを使った練習方法です。

 

DJIドローンであれば「Tello」ならGPS非搭載、ビジョンシステムは有効ですが、ある程度擬似的な練習が可能です。

その他、GPS非搭載で気圧計やジャイロセンサーのみを搭載しているようなトイドローンであれば、いずれも練習ができます。

 

練習方法は、まず基本的なドローンの位置を定位置にするホバリングの練習から、中心を向いたままの円移動や進行方向を変えながら8の字飛行を行えるようにしましょう。

 

いずれもPモードと違って難しいと思いますので、しっかりと練習をすることで、実際の飛行中にPモードからAモードに自動で切り替わった際も、安心して操作を行えるようになるはずです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

DJIドローンの覚えておきたいフライトモードに関してご紹介しました。

 

各モードにそれぞれ特徴がありますので、うまく使い分けて、より良いドローン操縦に役立ててくださいね。

それでは、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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