災害時の活躍に期待!「ドローン × 防災」の未来
毎年9月1日に制定されている防災の日。2019年の防災の日は、各地でドローンを活用した災害対策や、災害時の活動に関するさまざまな実証実験が行われました。
今回は各地の事例を紹介しながら、今後の活躍が期待される「ドローン×防災」の今について紹介します。
そもそも防災の日とは、どういう日?
防災の日は“政府、地方公共団体など関係諸機関をはじめ、広く国民が台風、高潮、津波、地震などの災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する”ことを目的に制定された日です。
防災の日当日は全国各地で災思想の普及、功労者の表彰、防災訓練など、防災の日にふさわしい行事が実施されるほか、9月1日を含む1週間を防災週間として、防災に関する様々な活動が行われています。
防災の日に行われたドローンの実証実験
ここからは防災の日に日本各地で行われた、ドローンの実証実験をピックアップしてご紹介します。
東京都内で初めてのドローンを使用した災害救助訓練
日本政府は東京23区内における最大震度7の地震発生を想定した防災訓練を実施しました。
区内各地で様々な防災訓練が行われる中、足立区の綾瀬警察署では、都内で初めてドローンを使用した災害救助訓練が行われました。
訓練では災害対策本部でドローンの映像を見ながら、実際に救助に向かう様子を確認しました。綾瀬警察署管内は海抜1m未満の地域が多く、水害リスクが高いことから小回りの利くドローンの有効活用を図っていきたいと説明しています。
三重県で過去最大規模の台風を想定した防災訓練にドローンを導入
5000人以上が犠牲になった伊勢湾台風から60年を迎えた三重県では、過去最大規模の台風を想定した防災訓練が行われました。
訓練は三重県や同県木曽岬町などが主催し、関係機関や住民合わせて約1000人が参加しました。
訓練では伊勢湾台風を超える規模の台風を想定して、住民の避難や被害状況の把握方法などの確認が行われました。
ドローンは台風通過後にヘリコプターと共に被害状況を把握する手段として、その動きが確認されました。
静岡県では市役所の職員が災害対策本部情報収集班としてドローンを活用
静岡県磐田市では2018年より、広報広聴・シティプロモーション課にドローンを配備。
市役所の職員がパイロットとなり、市の魅力を知らせる動画撮影だけでなく、防災訓練における映像配信、山火事の現地調査などにも活用してきました。
2019年にはパイロットの数を増やし、9月1日の防災訓練ではドローン隊7名が災害対策本部情報収集班として位置づけられ、訓練を実施。
当日はドローンを飛行させる準備から安全に飛行させるためのチェックまで一連の動作の確認をし、土砂災害警戒区域に指定されているエリアの空撮が行われました。
沖縄県でドローンによる模擬血液空輸の訓練
沖縄県宮古島市で行われた沖縄県総合防災訓練において、複数の企業が協力してドローンを活用した模擬血液空輸の訓練が実施されました。
本訓練ではドローンに模擬血液を入れた保冷箱を搭載し、沖縄県宮古島市平良港トゥリバー地区から、伊良部島佐良浜漁港までの約6Kmの道のりを搬送。
さらに温度ロガーを通じて輸送中の温度データを取得し、到着時にデータを確認可能にすることで、模擬血液のドローン搬送時に適切な温度で搬送されたことを証明し、その有効性を確認しました。
防災の現場にドローンが必要不可欠な存在に
2019年は山形県で観測史上初めて震度6以上の揺れを記録した「山形県沖地震」や、関東地方に上陸した台風としては観測史上最強クラスの勢力を誇り千葉県を中心に甚大な被害を出した「令和元年台風15号」、さらに関東地方や甲信地方、東北地方などで記録的な豪雨災害となり、甚大な被害をもたらした「令和元年台風第19号」など、例年以上に災害に悩まされてきました。
このような災害時に、いち早く人命救助や、災害状況の確認をするためにもドローンの技術は今後より一層必要不可欠なものとなるでしょう。
災害の現場でドローンを活用するなら「ドローンスクールジャパン」
実際にドローンが防災の現場で活用されるようになれば、同時に必要とされるのはそのパイロットです。
今回の記事でドローンに興味を持たれた方におすすめしたいのが、ドローンスクールジャパンの「フライトコース」と「ビジネスコース」です。
【フライトコース】
初心者向けの「フライトコース」は座学と実技訓練を合わせて2日間のコースです。
座学では各種航空法やドローンの機体に関することなど専門的な知識の習得を目指します。
実技では、ホバリングや円移動などドローンの基礎的な操縦方法を身につけていきます。
【ビジネスコース】
初心者向けの「フライトコース」は座学と実技訓練を合わせて2日間のコースです。
「フライトコース」の合格者が受講できる、中級・上級者向けの「ビジネスコース」は、座学と実技訓練を合わせて2日間のコースとなっています。
赤外線カメラを使った撮影データの解析方法など実践的な知識を学ぶ座学と、実技訓練では、赤外線カメラの撮影から、旋回、八の字飛行など、仕事現場で必要な操縦技術を習得することができます。
空撮や配送だけでなく、防災の現場でもドローンの活躍が期待されています。
ドローンを使って新しいことに挑戦したいと思われた方は、ぜひ、ドローンスクールジャパンでの受講を検討してみてください!