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2024.04.14

2024.08.31

日本で購入可能な物流・運搬用ドローンおすすめ6選

日本で購入可能な物流・運搬用ドローンおすすめ6選
  • 物流・運搬ドローンにはどんな機種があるの?
  • 物流・運搬ドローンの現状は?
  • 将来的にはどうなるの?

こういったお悩みのある方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、物流・運搬業界に革命をもたらす、日本で購入可能な物流・運搬ドローン6選とその未来への展望についてお話しします。

ドローン技術は急速に進歩しています。どのように私たちの生活やビジネスに役立つのか、詳しく見ていきましょう。

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物流・運搬ドローンの現状とは?

物流・運搬ドローンの最新技術とそのメリット

ドローン技術は急速に進化し、多くの新しい可能性を秘めています。特に、人手不足が問題となっている日本において、ドローンによる自動化は大きな解決策となり得ます。

ドローンを活用することで、人が直接介在しなくても商品を迅速に配送でき、特に過疎地や災害地への物資配送に革命をもたらしています。

運搬用途では、建設現場や林業現場などにおいて重量物の輸送が期待されています。

物流・運搬ドローン導入の主なメリット

物流・運搬ドローンのメリットは以下の通りです。

  1. 配送スピードの向上: ドローンは交通渋滞の影響を受けず、直線的なルートで目的地に直接物資を届けることができます。これにより、配送時間を大幅に短縮し、より効率的な物流が実現可能です。
  2. 人手不足の解消: 自動運行するドローンは、配送業務における人手を削減し、労働力不足の解消に寄与します。これは特に人口減少が進む地域や、労働力確保が困難な業界において重要な意味を持ちます。
  3. 過疎地や災害地へのアクセス: 道路が破壊された災害地や、交通の便が悪い過疎地でも、ドローンを使えば容易に物資を届けることができます。

石川県能登半島地震の事例

特に、2024年1月に発生した能登半島地震では、ドローンが有効的に活用されました。この地震により多くの地域が孤立し、通常の物流ルートが使用不可能になりました。この状況の中、ドローンが医薬品や必需品を孤立した避難所に届けるために活用されました。特に、地震直後に日本UAS産業開発協会(JUIDA)が率いるドローンチームは、孤立した避難所や山岳地帯の調査に迅速に対応しました​。

さらに、能登半島で発生した地震によって形成された「ランドスライドダム」の損傷の兆候を探すために自動ドローンが投入されました。これは、地滑りによって川の流れが塞がれた後、緊急対策としてドローンが利用された初めての事例であり、災害発生直後からドローンによる定期的な点検が行われました​ 。

このようなドローン技術の進展と実際の災害時の活用事例から、ドローンが災害対策や過疎地での物流支援において極めて重要な役割を果たすことが確認できます。今後もこの技術の発展とともに、より多くの地域での応用が期待されています。

ここからは日本で購入できるおすすめの物流・運搬ドローンを紹介していきます。

日本で購入可能な物流・運搬ドローン6選

FlyCart 30, DJI

高性能と信頼性を兼ね備えた運搬能力

DJIのFlyCart 30は、その高性能と信頼性で知られています。DJIは民間市場のおけるドローンの世界シェア70%を誇るドローン業界の巨人です。このドローンは元々農業用ドローンとして開発されたものを改良した機体で、重い荷物の運搬能力に優れており、繁忙期や大量の運搬が求められる産業用途に最適です。強力な2重反転の8枚ローターと高度なバランス制御技術を使用して、様々な条件下での安定した飛行を実現しています。

高度なルート計画とペイロード管理技術

FlyCart 30は、高度なルート計画技術とペイロード管理を特徴としています。このシステムは、最適な飛行経路を自動で計算し、運搬効率を最大化します。また、ペイロード管理技術により、荷物の重量とバランスをリアルタイムで調整し、安全かつ効率的に目的地まで運ぶことが可能です。

これにより、配送プロセス全体の時間とコストを削減しながら、サービスの質を向上させることができます。

機体の制御や自動航行を司るフライトコントローラーの完成度は他のメーカーの追随を許さないほど高性能で、信頼性や安定性は最も優れています。

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MORITO(森飛), マゼックス

林業に特化したドローンの特徴と能力

「MORITO(森飛)」は、マゼックス社が開発した林業専用ドローンです。このドローンは、特に森林や山間部での作業を効率化するために設計されており、荒れ地でも安定した飛行を実現します。主な特長として、重い荷物の運搬能力と精密な操作性があります。このドローンは、苗木の植え替えや、遠隔地への資材輸送に使用されることが多く、作業の効率化とコスト削減に大きく寄与しています。

RTK基地局と共振防止装置を使用した精密飛行

「MORITO(森飛)」は、RTK(Real-Time Kinematic)基地局を利用して高精度な位置決めを行います。これにより、GPS信号が不安定な森林内でも、ドローンの位置精度を大幅に向上させることができます。また、共振防止装置を装備しているため、荷物を運搬する際の振動を抑え、より安定した飛行が可能です。これにより、繊細な苗木や高価な資材も安全に運ぶことができ、林業の現場での信頼性が高まっています。

国産メーカーであり、住友林業と共同開発した機体で、林業の現場においては活躍が期待できます。

AirTruck, ACSL

ACSL-airtruck

多点配送を可能にする物流専用ドローン

「AirTruck」は、ACSL社によって開発された物流専用ドローンです。

このドローンは都市部での使用に最適化されており、特に多点配送が求められる環境でその真価を発揮します。小規模ながらも多様な荷物を効率的に運べる設計となっており、狭い空間でも機動性を発揮することができます。これにより、一度に複数の配送先へ迅速に商品を届けることが可能となり、物流の効率化が図られています。

高度な制御システムとデータ処理能力

「AirTruck」は、先進的な制御システムを搭載しており、複雑な都市環境下での飛行でも高い安定性を保ちます。

また、オンボードコンピュータによるリアルタイムデータ処理がこのドローンの特徴で、GPSデータ、気象情報、障害物データなどを瞬時に分析し、最適な飛行経路を自動計算します。これにより、安全かつ迅速な配送が保証され、事故リスクの大幅な削減に寄与しています。

SkyLift, SkyDrive

skylift

建設業向けの重量物運搬に最適化された設計

「SkyLift」は、SkyDrive社が開発した建設業向けのドローンで、特に重量物の運搬に特化しています。

このドローンはその強力なリフト能力により、建設材料や工具などの重いアイテムを難なく持ち上げ、指定された場所に正確に配送することができます。また、狭いスペースやアクセスが困難な場所への材料運搬にも最適で、建設現場の作業効率を大幅に向上させることが可能です。

強力なリフティング能力と飛行安定性

SkyLiftは、最先端の安定化技術と組み合わせた強力なプロペラを装備しており、風が強い日や悪天候下でも安定した飛行を実現します。この技術により、建設現場での安全性が大幅に向上し、予定通りに作業を進めることができるようになります。さらに、SkyLiftは自動的に重心を調整し、積載物の重さや形状に応じて最適な飛行バランスを保つことができます。

AIR HOPE, セブントゥーファイブ

air hope

多用途に適応可能な効率的なドローン

「AIR HOPE」は、セブントゥーファイブ社が開発した多目的ドローンで、その汎用性と効率性で知られています。このドローンは軽量ながらも強靭な設計が特徴で、さまざまなタイプの貨物を運ぶことができます。都市部での小包配送から、農業や災害時の救援物資輸送まで、幅広い用途に対応することが可能です。また、バッテリー効率が良く、長時間の飛行が可能で、遠隔地への配送にも適しています。

高度なナビゲーションと貨物適応性

AIR HOPEは、先進的なナビゲーションシステムを搭載しており、複雑な都市環境や過酷な自然環境下でも高精度な位置決めが可能です。自動飛行ルート計画機能により、最適な配送経路を即座に計算し、効率的な配送を実現します。また、貨物の種類に応じて内部の荷室を調整できるモジュラーシステムを採用しており、大小様々な貨物を安全に運ぶことができます。

EAGLEシリーズ, ドローンワークシステム

EAGLE DWS

適応性と耐久性を備えたモジュラーデザイン

EAGLEシリーズは、ドローンワークシステム社によって開発された、極めて適応性が高いドローンです。このシリーズは特にそのモジュラーデザインが特徴で、ユーザーは特定の任務や環境に応じてドローンの設定をカスタマイズできます。例えば、農業用には高解像度カメラを装備し、農地の監視やデータ収集に使用されることがあります。また、救助任務では、赤外線センサーや他の生命探知機器を装備することで、救助活動の効率を向上させることが可能です。

カスタム設定可能な輸送ニーズへの対応

EAGLEシリーズのもう一つの大きな特徴は、さまざまな条件と飛行環境に適応できる柔軟性です。このドローンは重量物の運搬から高速配送まで、多様なオプションを提供しており、それぞれの業務に最適なパフォーマンスを発揮します。また、ユーザーは運搬ニーズに応じてバッテリーサイズや飛行速度、耐久性などを選択でき、高度にカスタマイズされたソリューションを実現できます。

物流・運搬ドローンの実用化に向けた課題と解決策

物流・運搬ドローン導入のためのコストと運用課題

物流・運搬ドローンには多くの可能性がありますが、同時にいくつかの大きな課題も存在します。特にコストと運用の面では、いくつかのハードルが存在します。

コストの課題としては、以下が挙げられます:

  1. 初期投資の大きさ: 物流・運搬ドローンの導入には、ドローン自体の購入費用だけでなく、運用システムの構築や保守管理のためのインフラにも相当な投資が必要です。
  2. 維持管理コスト: ドローンの定期的なメンテナンスやアップデートが必要であり、これには専門的な技術と人的資源が求められます。これらのコストは、長期にわたって企業の負担となり得ます。

運用の課題としては、以下が挙げられます:

  1. 法規制の遵守: ドローンを用いた物流サービスは、航空法規や地域による飛行制限など、厳しい規制の対象となります。これらの法規制に適合するためには、運用の柔軟性が制限されることがあります。
  2. 技術的な障害への対応: 安全な運用を保証するためには、技術的な障害や予期せぬトラブルへの迅速な対応が必要です。特にGPSの信号が失われた場合の自律飛行技術など、高度な技術が求められます。

これらの課題に対して、技術革新やコスト効率の改善、法規制の緩和など、さまざまなアプローチが考えられています。

初期投資額の大きさについては、補助金・助成金を活用することで1/2~2/3程度補助を受けることができます。

物流・運搬ドローンの潜在的リスクとその回避策

物流・運搬ドローンの導入が進むにつれて、潜在的なリスクに対する適切な対策を講じることが非常に重要です。2022年12月からドローンの国家資格がスタートしていますがリスクアセスメントが重要視されています。

安全な運用を保証するために、特定のリスクを特定し、それらに対処する戦略を策定する必要があります。

主なリスクと対策は以下の通りです:

  1. プライバシー侵害のリスク: ドローンが捉えた映像やデータがプライバシー侵害につながる可能性があります。このリスクを回避するためには、データ収集と保管に関する厳格なガイドラインを設け、不要な情報収集を避けるべきです。また、収集したデータの安全な管理と適切な利用を保証するプロトコルを確立することが重要です。
  2. 事故や衝突のリスク: 空中でのドローン同士や他の航空機との衝突リスクを減らすためには、高度なセンサーと回避技術の開発が不可欠です。また、ドローンの飛行計画は、既存の航空交通との衝突を避けるように慎重に設計する必要があります。運行管理システムは民間企業が積極的に開発しているものがあり、標準化されていくでしょう。
  3. 悪天候での運用リスク: ドローンの性能が悪天候によって制限されることがあります。強風や豪雨など、飛行条件が悪化する状況では、ドローンの運用を見合わせるか、天候に強いモデルを使用することが望ましいです。このためには、気象条件をリアルタイムでモニタリングし、飛行の可否を迅速に判断できるシステムが必要です。
  4. 墜落のリスク:すでに一部の物流・運搬ドローンには、墜落時の衝撃を和らげるパラシュートが搭載されています。また技術的にインターネット回線を経由して飛行させることが可能なものの、まだまだ送信機と機体の間で電波による通信を行い、飛行することが主流となっています。送信機からの電波が途絶えたときに、より安全にフェールセーフが働くことが求められます。

これらのリスクを適切に管理することで、ドローンを活用した物流サービスはより安全で信頼性の高いものになります。リスク管理の強化は、ドローンの社会的受容を広げ、その利用範囲をさらに拡大するためにも不可欠といえます。

物流・運搬ドローンの未来像とその実現は?

技術の発展による物流のビジョン

物流業界におけるドローンの進化は、未来の物流サービスをどのように変革していくのでしょうか? このセクションでは、ドローンがもたらす理想的な未来像と、その実現に向けた道筋を探ります。

24時間365日の持続可能な物流システムの設計

最先端のドローン技術を駆使すれば、時間や天候に左右されず、年中無休で物流サービスを提供することが可能になります。

ドローンは日中はもちろんのこと、夜間や悪天候下でも安定して操作を続けることができるため、より迅速で柔軟な物流の実現が可能となります。これにより、消費者への即時配送が現実のものとなり、企業のサービスレベルが向上します。

無人配送による新たなビジネスモデルと市場拡大の機会

無人配送技術の導入により、新たなビジネスモデルが登場します。

例えば、即時配送サービスやリモートエリアへの配送サービスが充実し、これまで配送が困難だった地域の市場にアクセスできるようになります。また、ドローンを活用したデータ収集サービスなど、新たな付加価値を提供するサービスも展開可能です。

このように、ドローン技術は物流業界の未来を切り開く重要なキーとなります。

しかし、これを実現するためには、技術の進化だけでなく、社会的な課題の克服も求められます。次のセクションでは、ユーザーが恐れる未来とその克服方法について詳しく見ていきます。

物流・運搬ドローンの懸念点とは?

物流業界でのドローン利用の拡大に伴い、懸念点も顕在化することが予想されます。これらに対してドローン技術はどのように社会に受け入れられるのでしょうか?

技術的不具合や安全問題

ドローンの技術的な不具合や安全上の問題は、その運用において大きな懸念材料です。

これらの問題を克服するためには、事前の徹底したテストと品質管理が必要です。

また、障害発生時に迅速に対応できるよう、自動的に安全な場所への着陸や緊急停止ができるシステムの開発が求められます。

実際にDJI Flycart30には、自動航行ルート設定時に緊急着陸地点を設定できたり、性能上はLTE通信を使用しての飛行が可能となっています。

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社会に受け入れられるための信頼構築

ドローンの運用が一般社会に広く受け入れられるためには、透明性の確保とコミュニケーションが重要です。

ドローン運用に関する情報をオープンにし、一般の人々がその利益を理解しやすいようにすることが必要です。また、自治体や地域社会との対話を通じて、懸念や疑問に答え、理解と信頼を深める努力が必要です。

このように、技術的な進歩と共に、社会的な取り組みも重要となる未来への対策を講じることで、ドローンが持つポテンシャルを最大限に活かすことができます。未来のリスクを管理し、それに備えることで、ドローン技術を安全かつ効果的に活用する道が開かれます。

日本固有の問題

一方で日本において、海外で使用されている配送分野では物流・運搬ドローンが十分に活用できない可能性もあります。

なぜなら住宅と住宅の間が狭く、荷物を下ろしたり、投下するスペースが限られているからです。しかし、人手不足の建設業の現場や、災害対応の現場では実運用されることが期待されています。

まとめ

物流・運搬ドローンは、商業的な利用だけでなく、社会貢献の面でも大きな可能性を持っています。例えば、災害救助活動において重要な役割を果たしたり、保健衛生物資の配送に活用されることで、より多くの人々の生活の質を向上させることができます。

このように、物流・運搬ドローンは多方面にわたる利点を持っており、適切な規制と技術の進化によって、そのポテンシャルを最大限に活用することが可能です。

とは言っても具体的に物流・運搬ドローンを実際に見たり触れたりしないと活用運用するイメージがつかない人も多いのではないでしょうか?

旭テクノロジーではDJI Flycart30のデモ会を定期的に開催しています。一度Flycart30の飛んでいる様子をみたい、荷卸の様子を見学したい、導入について相談したいなどありましたらぜひお気軽にご相談ください。

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