ドローンのお仕事〜不動産〜
今回は、「不動産業界」でのドローンの活用事例をご紹介していきましょう。
実は最近、不動産業界では様々な所でドローンが使われ始めており、まさに今、不動産業界にとってドローンは「ホットな分野」なのです。
もし現在、不動産業界で勤務しているなら、これからのドローンの活用方法を理解しておくことは、今後ますます重要になっていくことは間違いありません。
ということで早速、不動産業界でのドローンのお仕事を見ていくことにしましょう!
・ドローンを利用した不動産物件のPRが拡大中
不動産業界にとって切ってもきれない行事といえば「引っ越し」ですが、新しい物件への引っ越しは楽しい反面、色々と面倒なことが多いのも事実です。
特に地方への転勤や単身赴任、海外赴任など、遠方になればなるほど、何かと準備が大変になります。
そこで現在、不動産業界内で取り組み始めているのが「不動産物件のPRにドローンを活用する」というものです。
ドローンを活用して空撮することで、物件の様々なアングルを撮影することができるようになります。
そのため、これまでは建物の外観(正面)や内観の写真だけだった物件紹介に、ドローンを活用することで、物件の周囲の環境から部屋から見えるパノラマの景色など、新しい情報の提供が可能となったのです。
実際、不動産物件を探す人の約9割の人が「インターネット」を活用して物件の検索を行うと言われており、物件を探す際、自分たちが住むであろう家に対して、可能な限り情報収集を行うのが、検索する人の特徴であると考えられています。
しかしその場合、単なる外観と内観の写真だけでは、情報量が少なく、物件購入の判断が難しいケースも多く見受けられます。
そこで、ドローンを使って撮影した空撮映像を組み合わせることで、より多くの情報を相手に伝えることができ、かつ映像による臨場感を感じさせることが可能になったのです。
内観や外観のより細かな写真はもちろん、物件周辺のロケーションの環境や、窓から見えるパノラマの景色、ドローンによって撮影された迫力ある空撮映像などは、実際の購入までの判断材料に大きく効果を及ぼしてくれます。
また、最近ではドローンの映像とVRを組み合わせて、まるで自分がその物件の中にいるかのような感覚で、内覧ができるようなサービスも始まっています。
https://www.youtube.com/watch?v=QgiD0k342C8
これは、ドローンに搭載されたジンバル・システムにより、人の目線の高さを保持しつつ、まるでその室内を自分で歩いて見ているかのように、滑らかな映像を撮影することが可能になったからです。
※ドローン空撮による物件の紹介例
・物件の屋根など、より細かな外観写真
・物件の中を歩いているかのような映像
・物件周辺の街並みの様子
・高層階からのパノラマの眺望
・物件周辺の公園、海山川など、近辺のロケーション紹介など
その他、空撮で撮影された物件というのは、それだけで大きな話題性を持つことになりますので、企業のブランド価値の向上という観点でも、大きな影響をもたらしてくれるという二重のメリットもあります。
・ドローン撮影は物件のプロモーションにも使える
不動産物件の紹介と合わせて、プロモーション用の動画制作にもドローンは絶大な効果を発揮します。
実際にこちらは、株式会社住建ハウジングが行っている「不動産物件の紹介プロモーション映像」です。
ドローンで撮影した映像をうまく組み合わせることにより、不動産を探している人が知りたい情報をうまくまとめ、広告素材として活用することに成功しています。
通常の画像より、映像の方が視覚効果が高く、約4倍ほど成約率が高くなるとも言われており、このように、いかにドローンを組み合わし、物件の価値を伝えていくかが、今後の不動産物件の鍵となっていくことでしょう。
・別のドローン活用事例:建物の調査・点検
不動産業界におけるドローンの活用は、何も物件の紹介や見学、プロモーションだけではありません。
その他にもドローンでは、建物そのものの調査・点検にも使用されています。
例えば不動産オークションサイトを企画運営する「京都不動産取引所」では、オークション出展準備のための入札物件の調査にドローンを活用しています。
都市部を中心に、日本では建物が密集するエリアが多く、調査の際、多くの制約や時間、コストが多大に発生してしまいます。
そこで、ドローンを導入し、高所から状況を確認することにより、建物の調査を行うことが可能になり、また映像データを保存しておくことで、物件の価値を正確に顧客に伝えられるというメリットもあります。
・雨漏り点検で大家さんの損害リスクを解消
また、他にも大家さんや管理会社にとって大きなリスクである「建物の雨漏り」にもドローンを活用することが可能です。
通常、最上階から水漏れが発生してしまえば、修復や入居者補償などで多大な損害が発生してしまいます。
そのため、大家さんや管理会社にとって物件の点検はとても重要な事項になりますが、問題は、マンションなどの陸屋根の状況を見るために、簡単に屋上に行くことができないという点です。
そこで、ドローンを使うことでこの問題を解決することができます。
現在、4K撮影可能なドローンでも比較的安価な値段で入手可能なため(およそ10〜20万円前後)、毎回費用が発生する足場の作業費用を削減でき、かつ劣化した塗装状況の確認ができる点などを考慮しても、ドローンの導入は、大きなメリットを受けることが可能です。
その他、最近では赤外線カメラをドローンに搭載することで、実際に外壁の劣化状況から、雨漏り箇所を特定することまで、取り組みが行われています。
このように、近年、どうしても建物の点検確認をするために必要であった「足場」や「人」「時間」などのコストを大幅に解消してくれるものとして、ドローンは現在、不動産業界で大きく注目されています。
・・・いかがでしたでしょうか。不動産業界でのドローンの活用事例についてご紹介していきました。
不動産業界でのドローン導入の動きは、これからさらに加速していくものと思われます。
ぜひあなたの業界でもドローンの導入ができないか、検討してみてくださいね。
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