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2019.09.18

2020.05.21

【ドローンと仕事】大幅にコストを縮小できる!ドローンを使った検査・測量業務

【ドローンと仕事】大幅にコストを縮小できる!ドローンを使った検査・測量業務

建物や土地の運用に必要不可欠な“検査”と“測量”の工程において、ドローンの空撮技術が活用されていることはご存じでしょうか?

今回は検査・測量の現場においてドローンを使うメリットと、実際にどのようなシチュエーションでドローンが活躍しているのか実例をもとにご紹介します!

 

検査・測量にドローンを使うメリットとは

建物(特に大きな建築物)は長期間維持するための安全性の確保のため、外壁や躯体内部に亀裂がないか、また鉄筋腐食による空洞異常がないかなど、定期的に“検査”を行う必要があります。

従来の検査では、職人の方が調べたい箇所に直接近寄って目で見る「目視検査」や、ハンマーでコンクリート表面を叩く「打音検査」、同じくコンクリート表面に設置した発振子から内部に超音波をあてる「超音波検査」などを行ってきましたが、ドローンの登場によって職人に代わり、同様の検査をドローンで行えるようになりました。

 

一方、“測量”についてですが、建物を新築したり、土地の高低差を調べる際は、(土地の)測量という作業が必須になります。

土地の規模や場所によって変わりますが、従来は職人の方が測定機器を用いて現地の地形や地物を測定する「地上測量」や、有人航空機を使った「航空写真測量」が一般的でした。

しかし、こちらもドローンが登場したことで、それら従来の方法に代わって、ドローンで測量するケースが増えてきました。

 

このように検査・測量をドローンで行うことにより生まれるメリットは大きく3つあります。

 

①人手不足の解消

検査・測量のどちらも、これまでは専門の職人の力を借りる必要がありましたが、高齢化などを原因に社会全体で人手不足が問題になる中、検査・測量の職人も減少傾向にあり、作業をスムーズに行うことが難しくなっていました。

そんな中、ドローンが登場したことで、職人による作業が減り、結果的に検査・測量現場の人手不足を解消につながっています。同時に人件費も抑えられ、コストを大幅にカットできるようにもなりました。

 

②作業のスピードアップ

例えば建物の検査を行う場合、これまでは職人がゴンドラやロープなどを別途用意して、それらの操作を行いながら、並行して検査を行う必要がありました。

しかしドローンの場合、ドローン以外の道具を用意する必要はなく、地上からドローンを操作するだけでよくなったため、作業スピードが格段にアップしました。従来の10倍以上のスピードで作業を完了させたという実例もあるほどです。時間が短縮できれば、人件費など当然コストカットにもつながります。

 

③人では入れない場所も問題なし

足場の安定しない場所、ゴンドラなどを設置できない場所、狭くて人間では入れない場所の検査・測量も、ドローンを使うことで簡単に行えるようになりました。単に人手不足の解消、作業のスピードアップだけでなく、これまでできなかった検査・測量が新たにできるようになったと言えるでしょう。

 

ドローンを使った検査・測量の実例

老朽化した橋の定期点検

例えば岐阜県各務原市にある『各務原大橋』。こちらの橋は5年に1回の頻度で、法定点検が行われていましたが、2018年9月に全国で初めてドローンでの点検が実施されました。

これまでは橋の上の点検用車両から伸びたアームを使って、技術者が目視で点検すべき箇所を絞り込んでいましたが、同作業をドローンを使って行うようになりました。これにより、点検日程が6日間短縮され、点検費用が約3,000万円も削減することができました。

 

 

赤外線カメラを使った太陽光パネルの点検

株式会社旭テクノロジー(ATCL)では、赤外線カメラを搭載したドローンで空撮して、ソーラーパネルで異常発熱を起こしている箇所(ホットスポット)を見つける作業を行っています。これまでは、点検者がハンディの赤外線カメラを持って、歩きながら一つ一つパネルの異常箇所の点検を行っていましたが、ドローンに切り替えたことで、これまで約9時間かかっていた点検作業が、わずか50分ほどで完了します。これは従来の作業スピードと比べて約10倍の速さです。

 

 

新規開業予定のゴルフ場の測量

仙台市の総合建設業「橋本店」が、今秋に一部開業予定の「三本木パークゴルフ場」(宮城県)の測量にドローンを導入しています。5万平方メートルの敷地上にドローンを飛ばして、土地の形状や土の量を確認。ドローンは事前にプログラミングされており、わずか15分の自動飛行で、数万枚単位の写真を撮影。同時に撮影された写真を高速処理装置へ転送し、敷地を3次元データに変換していきます。

すべての作業が完了するまでの時間は約1時間20分程度でした。これまで同じ規模の作業を人の手で行う場合5日間ほどかかっていましたが、ドローンによる測量によって30分の1で済み、コストも大幅に削減されました。

 

このように、様々な検査・測量の場で想像以上の実績を上げているドローン。人手不足のなか、低コストで効率よく作業が行えるドローンの需要は、今後一層高まることが容易に予想されます。

 

ドローンと同じく、今必要とされるのはドローンを扱える操縦者!

検査・測量だけでも大活躍のドローンですが、そのほかの仕事の現場(スマート農業や、水中ドローン)でも、年々需要が高まってきています。それと同時に必要とされるのは、ドローンを仕事として扱える操縦者です。

 

今回の記事でドローンに興味を持たれ、検査・測量はもちろん、ドローンで仕事をはじめてみたいという方にぜひおすすめしたいのが、ドローンスクールジャパンの「フライトコース」「ビジネスコース」です。

 

初心者向けの「フライトコース」は座学と実技訓練を合わせて2日間のコースとなっており、座学ではドローンの基本的な仕組みから操作方法、各種航空法など専門的な知識の習得を目指します。また実技では、ホバリングや円移動などドローンの基礎的な操縦方法を身につけていきます。

ドローン初心者&未経験者の方でもマスターできるよう、インストラクターがマンツーマンで丁寧に講習を行っていきますので、短期間で確実に高度な操縦を習得することができます。

 

「フライトコース」の合格者が受講できる、中級・上級者向けの「ビジネスコース」は、座学と実技訓練を合わせて2日間のコースとなっております。

座学では、赤外線カメラの仕組みや撮影データの解析方法など実践的な知識を学びます。実技訓練では、赤外線カメラの撮影から、旋回、八の字飛行など、仕事現場で必要な操縦技術の習得を目指します。

 

自然災害の多い日本に置いて、防災や事故防止につながる測量や点検業務は、より精度が求められる時代です。ドローンを使っての測量・点検に興味がある方は、ぜひ、ドローンスクールジャパンでの受講を検討してみてください。

 

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