ドローンのお仕事~農業~
今回はドローンのお仕事として「農業」のお話をしたいと思います。
現在、農業への従事者は昭和25年をピークに毎年減少を続けており、農業就業人口で見ると、昭和60年の543万人から平成29年には181万人と70%近くまで減少しております。
また、65歳以上の農業従事者は毎年上昇しており、平成29年にはその割合が66.3%を記録。
つまり現在では「農家の3人に2人は65歳以上」との計算にもなり、早急に、次の世代への働き手を確保しなければならないのが現状です。※農林水産省HPより参照
しかし、農家さんが今まで培った経験と勘は、後継者にすぐに伝えることが難しく、「技術の伝達」がハードルとなっているのも問題点。
そこで登場したのが、ドローンやスマート農機、IoT技術を駆使した「精密農業」です。
ドローンなどの精密機器類をうまく活用することで、経験や勘に頼ることなく、少ない人数でも効率的に食料増産を行うことが可能になりました。
その中でも特に、
「農薬散布」専用に開発された農業用ドローンなどを使えば・・・
・自分の好きな日に散布ができる
・防除業者に依頼ができなかった中山間部でも散布ができる
・軽トラックに一人で積み込みができ、管理機の整備や積み下ろしの負担から開放される
など様々なメリットを受けることができ、現在、日本全国に急速に広まりつつあります。
では、次回は、具体的な農薬散布用ドローンの特徴について解説していきます。