PLフィルターとは?ドローン撮影に役立つマル秘アイテムを紹介
ドローンで透き通った海の景色を撮影したい!
そう思った時、持っていると便利なのが、「PLフィルター」というアイテムです。
このフィルターを使うと、美しい海の景色を撮影することができるのはもちろん、風景などを今よりも色鮮やかに撮影することが可能になります。
そこで今回は、ドローン撮影時に持っておきたい便利アイテム「PLフィルター」についてご紹介したいと思います。
PLフィルターとは?
PLフィルターは「Polarized Light(偏光)フィルター」の略で、光の反射を抑えるためのフィルターです。
フィルターの内部には、2枚のガラスの間に偏光膜が挟まっており、このフィルターの向きを回転させることで、光の反射をカットすることができます。
光の反射が取り除かれることで、被写体が本来持っている色合いを写し出すことが可能になるため、プロのカメラマンも愛用者が多いアイテムです。
また、PLフィルターには現在、「C-PLフィルター(円偏光フィルター)」という種類も存在しています。
PLフィルターの必要性
通常、水面には、太陽からの光が反射されるため、カメラで撮影した場合でも、水面の中まで映すことができません。
しかし、PLフィルターで、反射光をカットすることによって、水の中まで写し出すことが可能になり、美しい水辺の風景を撮影することができるようになります。
また、普段空気中には、チリやホコリ、水分による光の反射があるため、カメラで撮影した場合、色合いが白っぽくなる傾向があります。
その点、PLフィルターでそれらの反射をカットすることにより、景色全体を色鮮やかに映し出せるようになります。
PLフィルターでは、水面などの他、ガラスの写り込み、花びら表面のテカリを抑える、青空の色を濃くするなど、主に風景の撮影に多くのメリットを持つのが特徴となっています。
NDフィルターとの違いは?
以前紹介した「NDフィルター」は、被写体の色合いはそのままで、「光の明るさ」のみを抑えるフィルターです。
太陽が眩しすぎる時など、周りの明るさが原因で、白飛びなどの露出オーバーを避けたい場合に有効です。
特にドローンは、空から撮影を行うため、光の影響をモロに受け、白っぽい写真や映像になりがちです。
光の明るさを抑えながら、滑らかな撮影を行いたい場合は、NDフィルターの活用も検討してみてください。
・NDフィルターとは?あまり知られていない動画撮影必須のアイテム
フィルターの選び方としては、
・カメラの明るさを暗くしたい→NDフィルター
・光の反射をカットしたい。被写体を色合いよく映したい→PLフィルター
といった基準で選べばよいかと思います。
PLフィルターの使い方
PLフィルターは、ドローンのカメラ前面に取り付けることによって利用可能です。
PLフィルターが最も効果的な角度は、太陽に対してカメラが90°の角度となっています。
また、水面やガラス面の反射をカットしたい場合は、その面に対し、30°~40°の角度の時が、最も効果的に反射をカットすることができます。
空撮の場面では、PLフィルターをドローンに装着し、フィルター側面を回転させながら、実際に反射光がカットされる値を調整していくようにしましょう。
いかがでしたでしょうか。
ドローンにおけるPLフィルターについてご紹介しました。
ND、PLフィルターとも、こだわりの撮影を行う際には必須のアイテムです。
他とは違ったドローン撮影がしたい人には、かなり便利なものとなっていますので、ぜひ一度取り入れてみることをおすすめします。
それでは、ありがとうございました。
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