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2019.04.22

NDフィルターとは?あまり知られていない動画撮影必須のアイテム

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NDフィルターとは?あまり知られていない動画撮影必須のアイテム

 

ドローンで撮影する時、どうも景色が明るすぎたり、白っぽく映ることはないでしょうか。

これらの原因は主に、カメラの光量によるものです。

 

ドローンと光量の関係を覚えることで、目で見たような美しい景色を撮影することが可能になります。

 

そこで今回は、ドローンの光量を調整する「NDフィルター」についてご紹介したいと思います。

 

 

NDフィルターとは?

 

NDフィルターとは「ニュートラル・デンシティー・フィルター(Neutral Density Filter)」の略で、直訳すると「中間濃度フィルター」となります。

 

NDフィルターの役割は、カメラが捉える光量を、発色に影響することなく軽減することです。

 

つまり、色合い自体は通常通り撮影しながら、明るさのみを暗くすることができるフィルターということになります。

 

また、NDフィルターには「ND○」のように数字が割り当てられており、軽減できる光の量が分かるようになっています。

 

「ND8」なら光の量が通常と比べて「1/8」に、「ND16」なら「1/16」となります。

 

 

なぜNDフィルターがいるのか?

 

NDフィルターは、特に、ドローンの動画撮影時に必須となるアイテムです。

通常、動画撮影を行う際、カメラのシャッタースピード動画のフレームレートの1~2倍に設定する必要があります。

 

<シャッタースピードの設定例>

30fpsのフレーレートの場合・・・シャッタースピードは1/30~1/60

60fpsのフレーレートの場合・・・シャッタースピードは1/60~1/120

 

シャッタースピードがこれ以上速い場合は、撮影する映像1コマ1コマにブレがなくなり映像としてカクカクした不自然な動きのものになってしまいます。

 

※CHECK POINT※

もし、あなたの撮影した動画が、なにか違和感があったり、自然な動きに見えないと思った場合は、ドローン撮影時のシャッタースピードの設定に問題がある可能性があります。

 

日差しの強い日中の場合、シャッタースピードが「1/4000」ぐらいになっている可能性があり、当然、映像としてはカクカクしたものになります。

 

そして、ここで重要なのが、通常、シャッタースピードを上記値に変更した場合、カメラが捉える光量が大きく増えてしまうということです。

 

光量が強くなると、映し出される映像が極端に明るくなってしまい、露出オーバーという、いわゆる「白飛び」の原因となります。

 

つまり、シャッタースピードの問題をまとめると、以下の内容になります。

 

□通常のAUTOのシャッタースピードで撮影・・・問題なく撮影できるが、映像の動きが不自然

 

■フレームレートに合わせてシャッタースピードを設定・・・映像の動きが滑らかになるが、そのままでは露出オーバーになってしまう

 

通常、カメラでは、このような現象に対処するため、カメラの「絞り」で光の量を調整します。

 

しかし、現在DJIのドローンで絞り機能があるのは、Mavic2シリーズ、Phatom4シリーズのみで、Mavic AirやMavic Pro初代、Sparkなどはありません

 

そのため、このようなNDフィルターをカメラに装着して、アナログで光の量を調整する必要があるのです。

 

また、Mavic2シリーズ、Phatom4シリーズでも、屋外の状況によって、絞りの調整だけでは難しい場面があり、やはりNDフィルターはあった方がよいと言えます。

 

 

写真撮影時でもNDフィルターはあった方がいい!

 

NDフィルターは、動画だけに限らず、写真撮影時でもその特徴を活かすことが可能です。

 

例えば、滑らかな滝が流れる写真を撮りたいと思った時。

 

 

このような場合、シャッタースピードはおよそ1秒ほどに設定して撮影することで、水が滑らかに流れる写真を撮ることが可能になります。

 

しかし、その際に、光量が大きくなってしまうため、このままでは、露出オーバーや白飛びの原因となります。

そこで、NDフィルターを使い、光量を少なくすることで、写真全体の光を抑えた、滝の美しい写真が撮れるようになるのです。

 

その他にも、ドローン空撮の場合、日中の撮影ではレンズに入る光の量が増えてしまいますので、NDフィルターがあると、どのような場面でも活躍します。

 

 

ドローン用のNDフィルターの選び方

 

ドローンで空撮を行う場合、最適な設定は以下の通りです。

 

<PHANTOM4/ MAVIC2の場合>

ISO:100から200

絞り値:f2.8~f8 

シャッタースピード:4K60Pの場合1/60~1/120、4K30Pの場合1/30~1/60

 

<MAVIC/ MAVIC AIRの場合>

ISO→100から200

絞り値→固定

シャッタースピード→4K30Pの場合1/30~1/60

 

PHANTOM4/ MAVIC2の場合は、「絞り値」で光量を調整できるため、NDフィルターはND8かND16までを持っていると、困ることはないでしょう。

 

また、絞り機能がないMAVIC PROやMAVIC AIR(SPARKなども)は、NDフィルターがあった方がよいと言えます。

 

ND4からND16までは最低限必要で、できればND32、ND64ぐらいまで持っていると、かなり柔軟に対応可能なはずです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

ドローンの動画や写真撮影に外せないNDフィルターについてご紹介してきました。

 

NDフィルターが、意外にもかなり重要であることが、お分り頂けたと思います。

今まで、思ったような撮影ができていないと思った場合、カメラの光量の設定が原因の可能性があります。

 

ぜひ一度、設定を見直し、自分に合うドローンのNDフィルターを探してみてくださいね。

 

それでは、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

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