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2019.12.23

200g未満のトイドローンでも規制はあるって本当?知っておきたいドローンの飛行ルール

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200g未満のトイドローンでも規制はあるって本当?知っておきたいドローンの飛行ルール

ドローンを飛ばす時に、気をつけなければいけないことは『航空法』です。

ただし、ネットなどでドローンについて調べていると「200g未満のトイドローンは規制対象外」という情報をよく見かけると思います。ですが、本当にトイドローンであれば、いつでもどこでも自由に飛ばしても良いのでしょうか?

 

今回は、そんな200g未満のトイドローンでも注意しないといけない規制について解説します。

※2022年6月20日からドローンの登録制度が始まります。100g以上のドローンはすべて規制の対象となるのでご注意ください。

>>関連記事:100g以上のドローンの登録制とは?規制の内容と義務化の背景とは?

>>関連記事:6月20日から100以上200g未満のドローンも飛行申請と許可承認が必要になります

 

 

200g未満のドローンでも規制は存在するの?

200g未満のドローンでも航空法の規制はしっかりと存在します。

ネットでときおり見かける「200g未満のドローンは規制対象外」という情報は、実は2015年12月10日から施行された「改正航空法」の規制が対象外ということです。

 

ちなみにその200g以上のドローンにのみ適応される「改正航空法」というのは、次のような規制をしています。

 

飛行禁止空域

  1. 空港等の離発着周辺のルートは、飛行できません。
  2. 地表又は水面から150m以上の高さの空域は飛行できません。
  3. 人口集中地区の上空は飛行できません。

※1,2のみ、たとえ200g未満のトイドローンであっても規制対象となります

 

飛行の方法

  1. アルコール又は薬物等の影響下で飛行させないこと
  2. 飛行前確認を行うこと
  3. 航空機又は他の無人航空機との衝突を予防するよう飛行させること
  4. 他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと
  5. 日中(日出から日没まで)に飛行させること
  6. 目視範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
  7. 人(第三者)又は物件との間に30m以上の距離を保って飛行させること
  8. 祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと
  9. 爆発物など危険物を輸送しないこと
  10. 無人航空機から物を投下しないこと

200g以上のドローンを飛行される際は、上記の規制が適応されますが、200g未満のトイドローンは改正航空法による規制が一部対象外となり、気軽にドローンのフライトや撮影を楽しむことができます。

 

ただし、いくら200g未満のドローンが「改正航空法」の対象外だとしても、上記のような場所や環境の中でドローンを飛行させた場合、重大な事故へつながる可能性も考えられるため、十分にドローン飛行の練習または安全性を確認したうえで飛行させるよう心がけましょう。

 

トイドローンにも適応される規制について

では、200g未満のドローンにはどのような規制があるのでしょうか?

200g以下のドローンを扱い際に必ず知っておきたい規制をご紹介します。

 

小型無人機等飛行禁止法

国会議事堂、皇居、最高裁判所といった国の重要施設の周囲300mはドローンの飛行は禁止されております。

また、上記で紹介した「改正航空法」の一部の飛行禁止空域(空港などの周辺上空、地表や水面から150m以上の高さの空域、)や2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会時の飛行も禁止されています。

※本法律においては、ドローンの重量は関係なく適用となります。

 

この法律に違反した場合は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金を科せられてしまうため、十分な注意が必要です。

 

電波法

「技術基準適合証明(技適マーク)」を受けていないドローンを飛ばす場合、無線局の開設免許を取得していなければなりません。

 

特に輸入品のドローンは、技適マークがついていないものもありますので注意が必要です。

 

プライバシー権の侵害、肖像権の侵害、個人情報保護法違反など

ドローンで撮影した写真や映像をインターネット上にアップロードすることで、関係のない第三者が映っていた場合、プライバシー侵害・肖像権侵害を生ずる恐れがあります。

 

200g以下のトイドローンでも高性能なカメラを搭載しているものが最近は数多く発売されていますので、空撮を楽しみたい方はこちらも十分にお気をつけください。

 

自治体の条例

各都道府県や自治体によって管理されている施設などでは条例を設けている場合があります。

また、都立公園及び都立庭園ではドローン使用は全面的に禁止されています。もしご利用したい場合は、しっかりとそれぞれの窓口に確認を行うようにしましょう。

 

ただし、場所によってはドローン操縦者は国土交通省が公認する講習団体からの技能証明などが必要な場合もありますので、ご注意ください。

 

道路交通法

道路の利用にあたっては「道路交通法」という法律があり、「交通の妨げになることは違反」としています。

 

そのため、車の通行はもちろん、歩行者などがいる道路において、ドローンの離発着、ドローンの飛行などで交通の円滑を阻害する恐れがある場合、または、人が集まることで一般交通に著しい影響を及ぼす場合には、道路使用許可が必要となります。

 

ただし、ただ単純にドローンを道路上空から飛行させて撮影を行うだけであれば、道路使用許可は必要ないことになっています。

 

意外と飛ばせる場所が無い?

200g未満のトイドローンは航空法の適応外だけども、他の規制がかかっているため意外にも飛ばせる場所がほとんど無いのです。

 

トイドローンを飛ばすには、屋内のドローン施設で飛ばすか、所有者に許可を取り、その土地でドローンを飛行させるしかありません。

河川敷なども誰かの土地であるため、もし飛ばす場合はしっかりと所有者に許可を取ってから飛行させるようにしましょう。

 

ただ、「規制が多くて調べるのが大変」という方もいますが、実は「飛行禁止エリア」を簡単に調べられるスマホアプリやウェブサービスがあります。

 

人口集中地区や空港周辺地域など、ドローンの飛行禁止エリアを簡単に確認できるので非常にオススメです。気なる方はぜひチェックしてみてくださいね。

 

ドローンの飛行禁止エリアをスマホで簡単に調べる方法>>

 

 

まとめ

200g未満のトイドローンでも意外に規制が多く存在しています。

200g未満のドローンだと軽すぎて、少しの風でも安定を失ってしまうため、外での使用はおススメできませんでした。しかし今ではある程度安定するドローンもあります。mavic miniシリーズ は安定した飛行が可能なドローンの1つです。

ですが、200g以上のドローンと比較すると飛行時間が短い、カメラの性能が落ちる、自動航行アプリが使えないといった問題もあります。

200g以上のドローンは決められた飛行方法の習得や、さらに法律や規制の知識が必要です。また外で使用する場合は、国への申請が必要になります。

 

2022後半にはドローンの免許制度が始まります。

これからドローンの民間資格や国家資格を取得しドローン業界に転職するなど、選択肢が増えたのは私達にとって非常に喜ばしいことです。

私達の学校では第一線で活躍しているインストラクターの現場の生の声を聞くことができる無料体験会を実施しています。

無料体験会では空撮用のドローンや講習用のドローンを操縦体験することができ、ドローンの規制や活用用途、今後の展望などについてもご紹介しています。無料で参加できますのでぜひお越しください。

 

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