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2024.06.05

2024.06.05

ドローンの仕事に必要な資格とは|活かせる仕事、年収や将来性も解説

ドローンの仕事に必要な資格とは|活かせる仕事、年収や将来性も解説

ビジネスだけではなく、幅広い分野においてドローンの導入が広がっています。しかし、ドローンを操縦するためには免許や資格が必要なのか、よくわからない人もいるでしょう。ドローンの仕事をしたい人は、資格についても知っておくことが重要です。この記事では、ドローンの操縦に必要な資格や資格をとるメリット、ドローンの仕事に向いている人などを解説します。

 

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無人航空機ことドローンは世の中を大きく変える力があると考えられており、ドローンを活用した物流などの変革は空の産業革命と呼ばれています。

本記事ではドローンの国家資格や既存の民間資格について詳しく解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。

1.ドローンの操縦に資格は必要?

ドローンの操縦自体には、免許や資格は必要ありません。しかし、利用目的によっては資格が求められ、国土交通省の許可が必要な空域もあります。

 

資格が必要なケース

飛行許可が必要な空域は,レベル分けされています。レベル1~3は民間資格と国家資格の二等、レベル4は国家資格の一等のみで飛行が可能です。ドローンにおける国家資格も導入されており、ドローンの仕事を目指す人は、資格取得を検討するとよいでしょう。国家資格については後述します。

 

2.ドローンの仕事に役立つ資格とは

ドローンの操縦に資格は必要ありませんが、必要なケースや資格を持っていることで仕事の幅が広がる可能性があります。ドローンの仕事に役立つ資格を解説します。

 

ドローン関連の資格

ドローン関連の資格は、仕事の内容によっては必要になるケースがあります。国家資格と民間資格に分かれていますが、資格取得者でなければ操縦できないこともあるため、仕事に活かしたい人は資格の取得をおすすめします。

 

国家資格

ドローンの国家資格は、2022年に導入されました。「無人航空機操縦者技能証明」は、ドローンに対する知識やスキルを証明する国家資格です。ドローンの飛行は4つのレベルに分かれており、レベルによって飛行できる場所や条件が異なります。無人航空機操縦士の資格は、一等と二等の2種類があり、一等資格はレベル4を含むすべての飛行が可能です。

 

民間資格

民間資格にはさまざまな種類があります。主な民間資格として、JUIDAドローン資格、DJI CAMP、DPA認定資格などが挙げられます。民間資格の取得者はドローン経験者として扱われるため、国家資格の学科や実技において、時間も費用も大幅に抑えられます。民間資格を取得してから国家資格を目指す手順が、効率のよい資格の取得方法といえるでしょう。

 

その他の資格

ドローン操縦で、最低限知っておくべき資格もあります。ここでは「電波法関連」と「測量士」について解説します。

 

電波法関連

電波は電波法により規制されているため、周波数帯で無線資格が必要な場合があります。産業用途(5.7GHz帯)で使用する場合は、第三級陸上特殊無線技士以上、FPVドローン(5.8Ghz帯)を操縦するには、第四級アマチュア無線技士の資格が必要です。

 

測量士

ドローンによる測量に従事するためには、「測量士」「測量士補」の資格が必要です。国土地理院が認定する国家資格で、対応業務の幅が広がります。空中写真の撮影や撮影した写真を処理するなどの業務が可能です。

 

3.ドローンの資格をとるメリットと注意点

ドローンの資格は、さまざまな場面で活用できます。資格を取得するメリットと注意点を解説します。

 

正しい知識や技術が身につく

ドローン関連の条例や法律について学べます。ドローンの運用では、航空法、小型無人機等飛行禁止法など、国や自治体が定める法律や条例に従うことが重要です。違法行為は罰則が課せられるケースがあるため、知識や技術の確認をしておきましょう。ドローンを操縦する技術があることの証明にもなります。

 

飛行申請の手続きを省略・簡略化できる

国土交通省への申請手続きを省略できる項目があり、国家資格であれば申請が不要のケースもあります。手続きの省略・簡略化ができれば、ドローンの飛行を効率よく行えます。

 

ドローン資格取得の際の注意点

ドローンの資格を取得するためには、費用と時間がかかります。さらに、資格の取得だけでは仕事に就けるとは限りません。幅広い業種があるため、資格を取得したうえで実践することが重要です。

 

4.ドローンの資格を活かせる仕事

ドローンを使用した仕事は多数あります。ドローンの資格やスキルを活かせる仕事を解説します。

 

空撮

空撮は、上空からの撮影、狭い場所や低空飛行での撮影などに活用できます。映画やテレビのシーン、CMやプロモーション、災害時の報道での撮影が可能です。ヘリコプターで進入できないエリアでの撮影が容易なこともメリットです。エンターテインメントにおける空撮は、ドローンを活かせる仕事のなかでも人気が高く、人材の多い仕事といえるでしょう。

 

測量

測量は、人が立ち入りにくい場所や、広大な土地などの位置や状態を調査します。ドローンを使用した測定は、機体にカメラを搭載する手法を用いるケースがあります。コストや時間の削減につながり、ドローンを活用することで精度が高い測定ができるようになりました。

 

ドローン測量には、測量士や測量士補といった資格が必要であることから、建設会社での導入が拡大しています。

 

物流

物流は、拠点間の輸送、荷物の配送、災害時の運搬や輸送などを行う仕事です。物流における人手不足や、山間部への配達といった課題を解決する方法として、取り組みが開始されました。目視外飛行の需要が高く、一等資格の取得が必要です。今後、国家資格を有する操縦士が求められるケースが増えるでしょう。

 

農薬散布

農薬散布は、ドローンを使用し農薬を散布します。従来は、人力やヘリコプターによる散布が主流でした。ドローンの活用が人手不足を補うことにつながり、コスト削減や時間短縮が可能です。職業としては、農薬散布代行業者が増加しているため、ドローン操縦の一定のスキルがあれば、農薬散布に特化した操縦士として活躍ができます。

 

警備・監視

工場やイベント会場などでドローンを巡回させることで、人に代わり警備を行います。警備員への犯罪リスク回避、人件費削減などがメリットです。昨今は、警察庁での犯罪捜査や監視などでもドローンが活用されています。これらは操作ミスがトラブルになる可能性があり、高いスキルが求められる仕事です。

 

点検

ドローンは、建物やインフラ、設備などの点検にも活用されています。公共機関においては、基地局の鉄塔、送電網、下水道といったインフラの点検が主な業務です。ダム、橋梁、風力発電など、人による点検が困難な場所の点検が主流です。民間企業からの依頼には、屋根やソーラーパネルの点検やビル壁面などがあります。

 

ドローンエンジニア

ドローンエンジニアは、ドローン本体の開発に携わる仕事です。企業のニーズに合わせて、主に企画や設計、実装、検証などを行います。ドローンの社会的な展開において日が浅い日本では、開発者の需要が高まっています。

 

ドローン講師

ドローン講師は、ドローンスクールに所属をして、知識や実技を教える仕事です。ただし、ドローンスクールのなかには、インストラクターの資格が必要な場合もあるため、注意が必要です。ドローンに関わる知識や高い操縦スキルが求められます。

 

水質調査

水質調査は、水中ドローンを使用して、水中や水底でサンプルを採取します。現時点では実証実験の段階ですが、人よりも短時間で作業ができて調査員の安全性が確保されるため、今後の普及拡大が期待されています。

 

5.ドローンの仕事で得られる年収の目安

ドローン操縦士の年収は、仕事内容やスキル、経験年数により異なりますが、平均400万円ほどといわれています。測量、警備、農薬散布が300万円~500万円、空撮が300万円~600万円以上と、職種によって変動があります。

 

※参考:ドローン操縦士の年収|平均年収.jp

 

6.ドローンの仕事に向いている人

ドローンの仕事に興味はあるものの、自分が向いているのかが不安な人もいるでしょう。ドローンの仕事に向いている人の特徴について解説します。

 

判断力がある

ドローン操縦士は、臨機応変に行動できることが重要です。地形や天候、風向きなどの上空の状態は、ドローンを飛行させてみないとわかりません。トラブルに対しての的確な判断が求められます。

 

想像力がある

ドローンを安全に飛行させるためには、環境から生じるリスクを想像できることが必要です。たとえば、空撮の場合は、カメラのアングルやレンズの機能の選択など、より魅力的に撮影するための想像力が重要といえます。

 

学び続ける意欲がある

ドローンは、法的面や技術面において発展途上の段階です。今後変化していく分野であることから、新しい知識や技術、情報を身につける必要があるでしょう。その変化に対応するためにも、常にドローンについて学び続けることが求められます。

 

7.ドローンの資格を活かせる仕事に就くには

ドローンを使用した仕事は多く、職種もさまざまです。ドローンの資格を活かせる仕事に就くための方法を解説します。

 

求人サイトを利用する

求人サイトや転職サイトなどから応募する方法です。サイトによっては、求められる知識やスキルが異なるため、自分が希望する業務内容や要件の求人を探しましょう。

 

ドローンを使う会社に入る

ドローンを使用する企業や、ドローンに関連性の高い企業に就職することも1つの方法です。土木・建築関係は測量、設備関係は点検作業、セキュリティ会社は警備、映像関係の企業は撮影などを行います。特定の資格が必要なケースもあります。

 

フリーランスとして活動する

ドローンの機材があれば、フリーランスや個人事業主として仕事ができます。スキルマーケットやマッチングサービスなどを活用し、人脈やスキルの幅を広げることが求められます。

 

副業でドローンの仕事をする

副業でドローンの仕事を始めることも可能です。職種には、空撮、農薬散布、点検、測量、スクールのインストラクターなどがあります。ドローンスクールの紹介、求人サイト、マッチングサイトなどで仕事を探します。副業で経験を積み、本業へとシフトしてもよいでしょう。

 

8.ドローンの資格を活かした仕事の将来性とは

ドローンの仕事は、現時点では仕事の量が少ないものの、将来性の高い職種として注目されています。ドローンの資格を活かした仕事の将来性を解説します。

 

市場の拡大が期待できる

2022年の航空法改正により、有人地帯での目視外飛行が可能になりました。市場規模は、2022年は3086億円、2028年には9340億円と予測されています。ドローンビジネス市場の見通しは明るいため、ドローンの仕事を求める企業も増えていくと考えられます。

 

※参考:ドローンビジネス調査報告書2023|インプレス総合研究所

 

公的機関がドローンの活用を推進している

政府は、民間企業と協議を行い「空の産業革命に向けたロードマップ2022」を公表しました。農林水産業や災害、警備、医療などの分野で、ドローンの活用を目指すという内容です。経済産業省では、ドローン関連予算の増額を確保しています。

 

※参考:空の産業革命に向けたロードマップ2022|ドローン官民協議会

 

9.まとめ

ドローンは、幅広い分野において活用が期待されています。政府もドローン推進に力を入れているため、仕事の需要がますます増えるでしょう。ドローンの仕事に興味がある人は、ドローンの知識や操縦方法を学ぶ必要があります。そのなかで、資格を取得することも検討すべきでしょう。

 

旭テクノロジー(ATCL)は、国土交通省の無人航空機操縦者技能証明制度における、一等無人航空機操縦士回転翼航空機(マルチローター)、二等無人航空機操縦士回転翼航空機(マルチローター) の、認定登録講習機関です。ドローンの免許が取得できるスクールでは、7年で2,000人以上の卒業生を輩出しています。ドローンの資格取得や仕事に関心がある人は、旭テクノロジーにご相談ください。

 

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