ニュース
ドローン事業部

お仕事

2025.02.01

2025.02.01

TREND-POINTとは?3D点群処理システムでi-Constructionを加速

TREND-POINTとは?3D点群処理システムでi-Constructionを加速

測量・土木業界で注目されるi-Construction。その核となる3D点群処理システム「TREND-POINT」の機能と活用事例を解説します。業務効率化、精度向上を実現する最先端技術を導入しませんか?

私たち、旭テクノロジーは10年近いドローン運用のノウハウと、多くの企業への導入支援・社会実装を通じて培った実績があります。ドローン測量で取得した3次元データは、CIMソフトに連携することで、CIMモデルの作成に活用することができ、現況地形を正確に再現したCIMモデルを作成することができます。ドローンとCIMソフトを連携させて、業務を効率化してみませんか?今すぐ問い合わせる⇒

TREND-POINT:i-Constructionを強力サポート

3D点群処理技術の概要

3D点群処理技術は、レーザースキャナーやドローンなどで取得した3次元データを活用し、建設現場の効率化や品質向上を実現する技術です。この技術により、従来の手法では困難だった複雑な地形や構造物の正確な計測が可能になり、i-Constructionの推進に不可欠な要素となっています。点群データは、無数の3次元座標を持つ点の集合体であり、このデータを解析することで、現況地形の把握、構造物の形状把握、出来形管理、土量計算など、建設プロジェクトの様々な段階で活用できます。高精度な3D点群データは、設計段階から施工、維持管理に至るまで、建設プロジェクト全体の効率化と品質向上に貢献します。例えば、設計段階では、現況地形の3Dモデルを作成し、設計図面との整合性を確認することで、設計ミスを早期に発見し、手戻りを防ぐことが可能です。また、施工段階では、出来形管理や土量計算に3D点群データを利用することで、作業の進捗状況を正確に把握し、品質を担保することができます。維持管理段階では、構造物の変状や劣化を3Dデータで把握することで、適切な修繕計画を立てることが可能になります。このように、3D点群処理技術は、建設現場における様々な課題解決に貢献し、i-Constructionの理念である生産性向上、省力化、安全確保を実現するための重要な技術となっています。

出来形管理における活用

出来形管理は、建設工事において設計図書どおりに施工されているかをチェックする重要なプロセスです。TREND-POINTは、出来形管理要領に対応した機能を備えており、3D点群データを活用することで、従来の手法に比べて効率的かつ正確な出来形管理を実現します。例えば、設計データと現況の点群データを比較し、設計面からのずれを色分け表示するヒートマップ機能により、どこにずれが生じているのかを視覚的に把握することが可能です。また、設計値と実測値の差を数値で確認できる機能も搭載されており、より詳細な分析が可能です。これにより、手戻りを減らし、工期短縮やコスト削減に貢献できます。TREND-POINTを使用することで、従来の出来形管理で必要だった測量作業の工数を大幅に削減することが可能になります。さらに、出来形管理のデータは、その後の工程で発生する土量計算や、出来高管理にも活用できるため、建設プロジェクト全体の効率化に大きく貢献します。従来、熟練技術者が長年の経験と勘に頼って行ってきた出来形管理を、TREND-POINTが導入されたことにより、効率的かつ客観的な判断が可能になり、若手技術者の育成にも役立ちます。このように、TREND-POINTは出来形管理業務の省力化、高精度化に大きく貢献します。出来形管理のデータは、その後の工程で発生する土量計算や、出来高管理にも活用できるため、建設プロジェクト全体の効率化に大きく貢献します。

データ連携による効率化

TREND-POINTは、クラウド連携機能を搭載しており、取得した点群データをクラウド上で共有できます。これにより、現場で取得したデータを事務所ですぐに確認したり、異なる現場間でデータを共有したりすることが容易になり、業務効率を大幅に向上させることができます。また、3Dモデル連携機能により、設計データやBIM/CIMモデルなどの3DデータをTREND-POINTに取り込み、点群データと組み合わせて解析できます。これにより、設計段階から施工段階まで、一貫した3Dデータを利用した業務が可能になります。データ連携による効率化は、現場と事務所間の情報伝達をスムーズにするだけでなく、関係者間での認識の齟齬を減らす効果もあります。例えば、設計者が作成した設計図面と、現場で取得した点群データをクラウド上で共有することで、現場の状況を設計者が把握することが容易になり、設計変更が必要な場合でも、迅速に対応することが可能です。クラウド連携と3Dモデル連携を組み合わせることで、建設プロジェクトにおける情報共有の効率化を実現し、より質の高い建設物が作れるように貢献します。さらに、点群データの共有だけでなく、解析結果やレポートもクラウド上で共有できるため、進捗状況の把握や情報伝達がスムーズに行えます。

※関連記事 BIM/CIM原則適用におけるドローン活用とは?

TREND-POINTの土量計算機能

メッシュ土量計算機能の詳細

TREND-POINTのオプション機能であるメッシュ土量計算機能は、点群データに基づいて高精度な土量計算を可能にします。この機能は、指定した範囲をメッシュ状に分割し、各メッシュにおける盛土量や切土量を算出します。これにより、広範囲にわたる土量計算を効率的に行うことができます。また、メッシュのサイズを自由に設定できるため、現場の状況に合わせて最適な計算精度を選択できます。例えば、大規模な造成工事では、広範囲の土量を把握する必要があるため、粗いメッシュを使用し、細かな地形変化を把握したい場合は、細かいメッシュを使用するなど、柔軟な対応が可能です。メッシュ土量計算機能では、計算結果を数値で確認できるだけでなく、3Dで可視化することも可能です。これにより、どこに盛土が必要なのか、どこを切土する必要があるのかを、視覚的に把握することができます。さらに、計算結果は様々な形式で出力できるため、他のソフトウェアで利用したり、報告書に添付したりすることが容易です。メッシュ土量計算機能は、従来の土量計算に比べて、大幅な時間短縮と精度向上を実現します。熟練技術者の経験に頼っていた土量計算が、客観的かつ正確に行えるようになります。

※関連記事 BIMCIMとは?基本から活用、導入支援まで徹底解説

土量計算の拡張

TREND-POINTでは、メッシュ土量計算機能に加え、さらに高度な土量計算を可能にする拡張機能も提供しています。例えば、設計面との比較による土量計算機能では、設計データと現況の点群データを比較し、盛土量や切土量を算出できます。これにより、設計図書に基づいた土量管理を正確に行うことができます。また、時間経過に伴う土量の変化を把握できる機能も搭載しています。例えば、工事前と工事後の点群データを比較することで、どれだけの土量が移動したかを正確に把握できます。さらに、土量計算の結果を基に、土工計画の最適化を行うことも可能です。TREND-POINTの土量計算機能は、単に土量を計算するだけでなく、その結果を基に、建設プロジェクト全体を最適化するための強力なツールとなります。また、複雑な地形や構造物を含む現場でも、高精度な土量計算を行うことができます。これにより、建設プロジェクトにおける計画段階から施工段階まで、一貫した土量管理を実現できます。TREND-POINTの土量計算機能は、i-Constructionにおける生産性向上に貢献するだけでなく、コスト削減にもつながります。

断面抽出と活用

TREND-POINTの断面抽出機能は、点群データから任意の断面を簡単に抽出できる機能です。この機能を使うことで、地形の起伏や構造物の形状を断面図として確認することができます。断面抽出したデータは、図面作成や解析に活用できます。断面抽出機能は、特に道路や河川などの線形構造物における解析に非常に有効です。抽出した断面図を基に、道路の縦断勾配や河川の断面形状を正確に把握することができます。また、断面図に設計データを重ね合わせることで、設計図書との整合性を確認したり、出来形管理に活用したりすることも可能です。断面抽出機能は、従来の測量作業に比べて、大幅な時間短縮と精度向上を実現します。また、断面図を基に、土量計算や構造物の解析を行うことも可能です。さらに、断面図は様々な形式で出力できるため、他のソフトウェアで利用したり、報告書に添付したりすることが容易です。断面抽出機能は、建設プロジェクトの計画、設計、施工、維持管理の各段階で、非常に重要な役割を果たします。TREND-POINTの断面抽出機能は、建設現場における測量作業の効率化に大きく貢献します。

TREND-POINTの高度な解析機能

ベクトル差分解析

ベクトル差分解析は、異なる時期に取得した点群データを比較し、時間経過に伴う変化をベクトルで表現する機能です。これにより、構造物の変形や地盤の沈下などを数値的に把握することができます。ベクトル差分解析は、特に斜面や擁壁など、変形が懸念される構造物のモニタリングに有効です。解析結果は、ベクトル図として表示されるため、変形の方向や大きさを視覚的に把握することができます。また、変形の度合いを数値で確認できるため、詳細な分析が可能です。ベクトル差分解析は、従来の手法では困難だった微小な変化も捉えることができるため、安全管理の向上に大きく貢献します。さらに、解析結果を基に、適切な対策を講じることが可能です。例えば、地盤沈下が確認された場合は、補強工事を行うなどの対策を検討することができます。ベクトル差分解析は、建設現場の安全確保に欠かせない機能の一つです。TREND-POINTのベクトル差分解析機能は、i-Constructionにおける品質管理に貢献します。また、解析結果は、報告書作成に活用することも可能です。

ヒートマップ表示機能

ヒートマップ表示機能は、点群データ間の差異を色分け表示することで、視覚的に分かりやすく表現する機能です。この機能により、設計データと現況の点群データとのずれや、時間経過に伴う変化を簡単に把握することができます。ヒートマップ表示は、出来形管理や変状監視に非常に有効です。例えば、設計面からのずれを色分け表示することで、どこにずれが生じているかを瞬時に把握することができます。また、時間経過に伴う変化を色分け表示することで、変形の程度や範囲を視覚的に把握することができます。ヒートマップ表示は、解析結果を直感的に理解する上で非常に有効です。従来の数値データだけでは分かりにくかった差異を、色分け表示によって視覚的に表現することで、誰でも簡単に情報を理解することができます。また、ヒートマップ表示は、報告書やプレゼンテーション資料としても活用できます。TREND-POINTのヒートマップ表示機能は、建設現場における情報共有を円滑にします。さらに、ヒートマップ表示は、関係者間の認識の齟齬を減らす効果もあります。

フィルターと計測機能

TREND-POINTには、多種多様なフィルター機能が搭載されています。これらのフィルター機能を使うことで、点群データの中から必要なデータだけを抽出することができます。例えば、ノイズを除去したり、特定の範囲の点群データだけを抽出したりすることが可能です。フィルター機能は、点群データを解析する上で非常に重要な役割を果たします。不要なデータを除去することで、解析の精度を高めることができます。また、必要なデータだけを抽出することで、効率的な解析が可能になります。さらに、TREND-POINTには、様々な計測機能も搭載されています。距離計測、角度計測、面積計測、体積計測など、様々な計測を行うことができます。計測機能は、点群データの解析結果を数値として把握する上で不可欠な機能です。TREND-POINTのフィルター機能と計測機能を組み合わせることで、より詳細な解析を行うことができます。これらの機能は、建設現場における測量業務の効率化に大きく貢献します。また、解析結果は、報告書作成に活用することも可能です。TREND-POINTのこれらの機能は、i-Constructionを推進する上で重要な役割を果たします。

連携機能による業務効率化

各種ソフトウェアとの連携

TREND-POINTは、福井コンピュータの他の製品であるTREND-COREやEX-TREND武蔵と連携することで、業務効率をさらに向上させることができます。TREND-COREは、基準点測量や路線測量などの測量データ処理に特化したソフトウェアであり、TREND-POINTで取得した点群データと連携することで、より高度な解析が可能になります。EX-TREND武蔵は、土木設計CADソフトウェアであり、TREND-POINTで作成した3DモデルをEX-TREND武蔵に取り込むことで、設計作業をスムーズに行うことができます。これらのソフトウェア連携により、測量から設計、施工までの各工程で、データの一貫性を保ちながら業務を進めることができます。また、データの受け渡し作業にかかる手間を省くことができ、業務効率を大幅に向上させることができます。さらに、連携によって、各ソフトウェアの機能を最大限に活用することができ、より高品質な成果物を作成することが可能になります。TREND-POINTと他の福井コンピュータ製品との連携は、建設プロジェクト全体の効率化に貢献します。これらの連携により、ユーザーはデータの再入力などの手間を省き、より効率的に業務を進めることができます。

CAD連携

TREND-POINTは、各種CADソフトウェアとの連携にも対応しています。点群データをCADソフトに取り込むことで、設計図面作成や3Dモデル作成を効率的に行うことができます。例えば、AutoCADやRevitなどのCADソフトウェアで、TREND-POINTで作成した3Dモデルを直接活用することができます。これにより、設計者は点群データを基に、より正確な設計図面を作成することができます。また、3Dモデルを活用することで、設計の検証やシミュレーションも容易に行うことができます。CAD連携により、設計段階から施工段階まで、一貫した3Dデータを利用した業務が可能になります。データの受け渡し作業にかかる手間を省くことができ、業務効率を大幅に向上させることができます。さらに、CADソフトウェアの機能を活用することで、より高品質な設計図面や3Dモデルを作成することが可能になります。TREND-POINTのCAD連携機能は、建設プロジェクトの設計業務の効率化に大きく貢献します。これにより、設計者はより創造的な業務に集中することができ、生産性の向上につながります。また、連携により、設計ミスを早期に発見し、手戻りを防ぐことも可能です。

点群ペーパロケーション

点群ペーパロケーション機能は、TREND-POINTで取得した点群データを基に、測量成果を作成する機能です。この機能を使うことで、従来の手法に比べて、大幅に時間と手間を削減できます。例えば、点群データから地形図や平面図などの測量成果を自動的に作成することができます。点群ペーパロケーション機能は、特に大規模な測量現場で効果を発揮します。大量の点群データを効率的に処理し、短時間で測量成果を作成することができます。また、手作業による作図作業を減らすことができるため、人的ミスを減らすことができます。点群ペーパロケーション機能は、測量業務の効率化だけでなく、精度の向上にも貢献します。点群データは高精度な測量データであるため、作成された測量成果も高い精度を保つことができます。TREND-POINTの点群ペーパロケーション機能は、測量業務の現場における生産性向上に貢献します。さらに、作成された測量成果は、その後の設計や施工、維持管理などの工程で活用することが可能です。この機能により、建設プロジェクト全体を通して効率的にデータを活用することができます。

成果出力と共有

ビューアー出力機能

TREND-POINTのビューアー出力機能は、点群データや解析結果を、専用のビューアーで閲覧できる形式で出力する機能です。この機能を使うことで、TREND-POINTを持っていない人でも、点群データや解析結果を簡単に閲覧することができます。ビューアーは、3D表示だけでなく、2D表示にも対応しており、操作も簡単なので、誰でもすぐに使いこなすことができます。ビューアー出力機能は、関係者間での情報共有を円滑にする上で非常に有効です。現場の担当者だけでなく、事務所の担当者や発注者も、点群データや解析結果を閲覧することで、現場の状況を正確に把握することができます。また、ビューアーで閲覧したデータを基に、意見交換や意思決定を行うことも可能です。ビューアー出力機能は、建設プロジェクトにおけるコミュニケーションを円滑にします。また、ビューアーは、インターネットを通じて共有することもできるため、遠隔地からの情報共有も可能です。これにより、時間や場所にとらわれずに、関係者間で情報共有を行うことができます。TREND-POINTのビューアー出力機能は、i-Constructionにおける情報共有の効率化に貢献します。

成果出力機能

TREND-POINTは、様々な形式での成果出力に対応しています。点群データそのものだけでなく、解析結果や作成した図面なども、様々なファイル形式で出力することができます。例えば、点群データは、LAS形式やXYZ形式で出力できます。解析結果は、CSV形式やテキスト形式で出力できます。図面は、DXF形式やDWG形式で出力できます。これらの形式で出力されたデータは、他のソフトウェアで利用したり、報告書に添付したりすることができます。成果出力機能は、データの汎用性を高める上で非常に重要な機能です。TREND-POINTで作成したデータを、様々なソフトウェアで活用したり、関係者間で共有したりすることができます。また、出力形式を自由に選択できるため、利用目的に合わせて最適な形式でデータを出力することができます。TREND-POINTの成果出力機能は、建設プロジェクトにおけるデータ活用の幅を広げます。さらに、出力されたデータは、長期的なデータ保管にも利用できます。これにより、建設プロジェクトの過去のデータを、将来のプロジェクトに活用することも可能です。TREND-POINTは、i-Constructionを強力にサポートし、建設業界のデジタルトランスフォーメーションを促進します。TREND-POINTは、建設現場における様々な課題解決に貢献し、生産性向上、省力化、安全確保を実現するための重要なツールです。

まとめ

TREND-POINTは、i-Constructionを支える革新的な3D点群処理技術を提供し、建設業界の生産性向上、省力化、安全確保に大きく貢献します。出来形管理、土量計算、断面抽出、データ連携など、多彩な機能により、設計・施工・維持管理の各プロセスを効率化し、精度の高い建設プロジェクト運営を実現します。さらに、クラウド連携やBIM/CIMとの統合により、情報共有の最適化が図れ、関係者間の円滑なコミュニケーションが可能になります。これらの機能を活用することで、従来の手法では難しかった複雑な施工管理や品質管理が、より迅速かつ正確に行えるようになります。TREND-POINTは、建設業界のデジタルトランスフォーメーションを促進し、未来の建設現場における標準的なツールとして、さらなる発展が期待されるソリューションです。

私たち、旭テクノロジーは10年近いドローン運用のノウハウと、多くの企業への導入支援・社会実装を通じて培った実績があります。ドローン測量で取得した3次元データは、CIMソフトに連携することで、CIMモデルの作成に活用することができ、現況地形を正確に再現したCIMモデルを作成することができます。ドローンとCIMソフトを連携させて、業務を効率化してみませんか?今すぐ問い合わせる⇒

関連記事

未来の社会を支える
エンジニア集団として

ATCLの事業は、専門的な技術力を活かし、
これからの社会に対して貢献していきます。
現代社会のエネルギーの供給を支えるだけでなく、
再生可能エネルギーやドローンといった
新時代のインフラを機能させる技術を早期に実用化しています。
明るい未来社会をテクノロジーで支える
エンジニア集団であること
が、
私たちの使命です。

会社概要を見る