【広島県のドローン規制】市の条例やルール、許可が必要な場所など
ドローンに関する規制と言えば「改正航空法」です。
改正航空法は、主にドローンの「飛行場所」や「使用方法」についてのルールを定めている法律です。
その他にもドローンを操縦する者は、各都道府県などの自治体が設けている条例にも気をつけなければなりません。
そこで今回は、「広島県」におけるドローンの規制や市の条例などについてご紹介していきたいと思います。
基本中の基本！「改正航空法」について
まずはじめに、ドローンの規制については、基本中の基本となる法律「改正航空法」について見ていくことにしましょう。
2015年12月10日より改正航空法が施行され、その中で規定されたドローンの基本的な飛行ルールは大きく2つです。
それが、「①飛行禁止空域」と「②飛行の方法」というものです。
「①飛行禁止空域」とは・・・
（Ａ）・・・空港等の離発着周辺のルートは、航空機の安全に関わるため規制がされており飛行できません。
（B）・・・地表又は水面から１５０ｍ以上の高さの空域は飛行できません。
（C）・・・国勢調査の結果による人口集中地区(DID)の上空は飛行できません。（国勢調査は５年毎に更新されます）
というもので、ドローンを飛行させる際には、(A)～(C)以外の場所で飛行させる必要があります。
また、これ以外にも改正航空法では、飛行場所だけではなく、ドローンの「飛行方法」についても、厳格にルールが設けられています。
「②飛行の方法」とは・・・
・日中（日出から日没まで）に飛行させること
・目視（直接肉眼による）範囲内で無人航空機とその周囲を常時監視して飛行させること
・第三者又は第三者の建物、第三者の車両などの物件との間に距離（30ｍ）を保って飛行させること
・祭礼、縁日など多数の人が集まる催し場所の上空で飛行させないこと
（※イベント上空の飛行にはさらに厳格な規制が追加されています。詳しくはこちらをご参考ください）
・爆発物など危険物を輸送しないこと
・無人航空機から物を投下しないこと
というもので、ドローンを飛行させる場合は、上記のルールを厳守して飛行させる必要があります。
もし業務で使用するなど、上記のパターンに該当した状況の中で飛行が必要な場合は、事前に地方航空局に申請を行い、許可や承認を受ける必要があります。
これ以外にも、ドローンに関係する法令では、電波法や道路交通法、民法、プライバシーの権利など、いくつかの法律が絡んできますので、詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。
・「【ドローン規制総まとめ】航空法やルール、許可が必要な空域について」
広島県のドローンに関する条例について
では、続いて、広島県のドローンに関する条例について、詳しく見ていきましょう。
広島県では、現在、県独自でのドローン規制はほとんど定められていません。
しかし、平和記念公園などではドローンの規制があり、他にも広島市を中心とした人口集中地区(DID)や広島空港などの周辺は、航空法によって飛行ができません。
そのため、ドローン飛行の際は、まずドローンの飛行ルートがこれらの規制エリアに入っていないのか、事前によく確認するようにしてください。
広島県内の人口集中地区や空港、その他のドローンの飛行禁止エリアを調べるには、以下の記事が参考になるはずです。
以下は、各自治体が公開しているドローンに関する条例です。
・平和記念公園内のドローンの飛行は禁止
世界遺産の原爆ドームもある「平和記念公園」では、ドローンの飛行は禁止されています。
広島市の条例で禁止されている「利用者に迷惑を及ぼす行為」「公園管理に支障がある行為」にドローンの飛行が該当し、違反者は条例に基づき５万円以下の過料を科せられます。
これはドローンが原爆ドームに接近したり、平和記念式典の最中に飛行する事態を考慮した規制とのことです。
ただし、調査目的などによるドローンの飛行は、市長の許可があれば可能となっています。
参照：
中国新聞「ヒロシマ平和メディアセンター」
・広島市内のその他公園でのドローン飛行は今後調整予定
広島市の平和記念公園に関しては、市の条例により禁止されていますが、他の１１８７カ所の公園については、まだ具体的な規定内容が定まっていない状況です。
今後、公園の規模や利用状況等を考慮し、国のドローンによる規制方針とも合わせ、不足分を条例の中で組み込んでいく予定となっています。
そのため、これら園内でのドローン飛行を検討する際には、公園管理者に随時確認を行った方がよいと言えるでしょう。
参照：
広島市「2015年05月28日記者会見」
いかがでしたでしょうか。広島県におけるドローンの規制について紹介してきました。
広島県は、条例によるドローンの規制は少ない県とも言えます。
しかし、平和記念公園など、明確にドローン飛行が禁止されている場所もあるので、十分注意も必要です。
今度、ドローンによる事故が発生したり、第三者への迷惑行為が続くと、規制が強化されてしまう可能性もあります。
そのため、ドローンに関する規制、ルールなどをきちんと理解し、より安全なドローンの飛行を心がけていってくださいね。
それでは、ありがとうございました。
P.S.
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