ドローンインストラクターはどうやったらなれる？必要な国家資格とその取得方法とは？
※関連記事 ドローンの国家資格とは？取得するメリットや取得するまでの流れを解説
ドローン技術が急速に発展する中、ドローンインストラクターとしてのキャリアを考える方が増えています。本記事では、ドローンインストラクターとして必要な国家資格やスキルについて詳しく解説します。
目次
※関連記事 ドローンの国家資格とは？取得するメリットや取得するまでの流れを解説
ドローンインストラクターとは?
ドローンインストラクターの役割
ドローンインストラクターは、ドローン操縦の技術や知識を指導する専門家です。ドローン操縦の基礎から応用、安全な飛行方法、法律や規制、ドローンを用いた様々な用途まで、幅広い分野を指導します。近年、ドローンは様々な分野で活用されるようになり、その需要はますます高まっています。それに伴い、ドローン操縦を学びたいという人々も増加しており、ドローンインストラクターの役割は非常に重要になっています。
ドローンの資格には、民間資格と国家資格の区分があり、民間資格の制度は2025年12月をもって廃止されることが決定しています。
需要の高まり
ドローンは、空撮、農業、物流、インフラ点検、災害救助など、様々な分野で活用されています。特に近年では、物流分野での活用が注目されており、宅配や配送サービス、物資搬送など、ドローンを活用した新たなビジネスモデルが次々と生まれています。また、農業分野では、農薬散布や生育状況の監視、収穫作業など、ドローンの活用が効率化と省力化に貢献しています。さらに、インフラ点検や災害救助など、人命に関わる分野でもドローンは重要な役割を担っています。これらの分野におけるドローンの活用が進むにつれて、ドローン操縦の技術を習得したいという人々が増加しており、ドローンインストラクターの需要も高まっています。
必要なスキルセット
ドローンインストラクターになるためには、ドローン操縦技術はもちろんのこと、指導力、コミュニケーション能力、安全意識など、様々なスキルが求められます。具体的には、以下のスキルが挙げられます。
ドローン操縦技術
ドローン操縦技術安全にドローンを操縦するための技術を習得している必要があります。ドローンの種類や用途、飛行場所、気象条件などに応じて、適切な操縦方法を理解し、実践できる必要があります。
指導力
生徒に分かりやすく、安全にドローン操縦を教えるための指導力が必要です。生徒のレベルや理解度に合わせて、適切な指導方法を選択し、実践する必要があります。
コミュニケーション能力
生徒とのコミュニケーションを円滑に行い、質問に答えたり、アドバイスしたりする必要があります。生徒の不安や疑問を解消し、安心して学べる環境を提供することが重要です。
安全意識
ドローンは、誤った操作や不注意によって、人身事故や物的損害を引き起こす可能性があります。安全にドローンを操縦し、生徒にも安全意識を徹底させる必要があります。
法律知識
ドローンを飛行させるには、法律や規制に関する知識が必要です。飛行場所、飛行時間、飛行高度、機体重量など、様々な規制を理解し、遵守する必要があります。
ドローンに関する知識
ドローンの仕組み、種類、用途、メンテナンス方法など、ドローンに関する幅広い知識が必要です。生徒の質問に答えたり、アドバイスしたりするために、これらの知識を深めておく必要があります。
生徒に分かりやすく、安全にドローン操縦を教えるための指導力が必要です。生徒のレベルや理解度に合わせて、適切な指導方法を選択し、実践する必要があります。
国家資格で押さえておくべきもの
無人航空機操縦士技能証明
無人航空機操縦士技能証明は、国土交通省が定めるドローン操縦の国家資格です。試験に合格すると、無人航空機操縦士技能証明を取得することができます。無人航空機操縦士技能証明は、ドローンを安全に操縦するための知識や技術を有していることを証明するものであり、ドローンインストラクターとして活動する上で必須の資格と言えます。 無人航空機操縦士技能証明は、1等と2等の種類があり、更に操縦可能な無人航空機の区分が決められています。
例えば、ドローンを飛行させたいならマルチローターの試験に合格する必要があり、ヘリコプターを飛行させたいなら、ヘリコプターの試験に合格する必要があります。
最近ではVTOLという垂直離着陸が可能な無人航空機が登場しており、この場合は、マルチローターと飛行機の試験に合格する必要があります。
※関連記事 ドローンの国家資格とは？取得するメリットや取得するまでの流れを解説
無線技士資格
無線技士資格は、無線通信を行うための資格です。ドローンは、無線通信によって操縦するため、ドローンインストラクターは無線技士資格を取得していることが望ましいです。無線技士資格を取得することで、ドローン操縦に関する法律や規制、無線通信の基礎知識を学ぶことができます。また、無線通信に関するトラブルが発生した場合にも、適切な対応を行うことができます。
※関連記事 FPVドローンに必要な資格とは？取得方法や手続きをわかりやすく解説
※関連記事 ドローン使用に必要な無線資格とは｜資格の種類、取得方法を解説
資格取得のプロセス
ドローンの国家資格を取得するには、どうすればよいのでしょうか。以下で具体的な方法を解説します。
ドローンスクールに通う
ドローンの国家資格を取得するには、国土交通省から登録講習機関として指定されている、ドローンスクールに通う方法があります。ドローンスクールでは、学科と実地の講習を受けられます。ドローンスクールの実地修了試験に合格し、指定試験機関で資格試験を受ける流れです。
ドローンスクールを修了している場合、指定試験機関では実地試験が免除されます。ドローンについて一通り学んだうえで試験を受けられるため、着実に資格取得を目指せます。
講習時間・費用の目安
初心者と経験者では、必要な講習時間や費用の目安が異なります。詳細は問い合わせが必要ですが、旭テクノロジーのドローンスクールの例をあげると以下のとおりです。
・一等資格：4日間～、 319,000円（税込）～
・二等資格：2日間～、 90,200円（税込）～
独学で学び指定試験機関で資格試験を受ける
ドローンスクールに通わず、独学でも試験の受験は可能です。ただし、個人でドローンの飛行を練習できる場所は限られているため、独学で操縦技術の習得は難しいといえます。そのため、ドローンの国家資格を取得するために勉強するなら、ドローンスクールの利用をおすすめします。
※関連記事 ドローンの国家資格は一発試験で取得できる？スクールに通うメリットも解説
ドローンインストラクターになるには？
ドローンインストラクターには、それぞれ国家資格のインストラクターと民間資格のインストラクターが存在します。以下で具体的にインストラクターになる手順を解説します。
国家資格のインストラクターになるには？
国家資格のインストラクターになるには、まず該当する国家資格を取得する必要があります。例えば、2等無人航空機操縦士の講習を行うインストラクターになるには、無人航空機操縦士技能証明（2等）を取得する必要があります。また国家資格には、次の4つの区分があります。
昼間飛行限定解除、目視内飛行限定解除、25kg未満限定解除の講習や試験（修了審査）を実施するには、当然ながらそれらを取得しておかなければなりません。例えば、基本のみの無人航空機操縦士技能証明（2等）を保有している人は、基本の講習や修了審査しか行えません。
国家資格を取得しドローンインストラクターになる際の注意点
また国家資格を取得後、すぐにインストラクターを行えるわけではなく、以下が必要となります。
このように国家資格のインストラクターになるには、一定のハードルがあります。
民間資格のインストラクターになるには？
民間資格のインストラクターになるには、その民間資格でのインストラクターの条件を満たせば、インストラクターになることができます。
例えば、DPAであれば、DPAインストラクター講習を受講し、最後の実技試験に合格すればDPAインストラクターになることが可能です。
※関連記事 国土交通省のドローン資格とは？国家資格と民間資格の違い・取得のメリットを解説
ドローンインストラクターのキャリアメリット
広がる就職の可能性
ドローンインストラクターは、ドローン関連企業、教育機関、官公庁など、様々な場所で活躍することができます。ドローンは、様々な分野で活用されるようになり、その需要はますます高まっています。それに伴い、ドローンインストラクターの求人も増加しており、就職の可能性は広がっています。
趣味と仕事の融合
ドローンインストラクターは、趣味と仕事を融合させることができます。ドローンを操縦することが好きな人にとって、ドローンインストラクターは、自分の趣味を活かせる仕事です。仕事を通じて、ドローンの知識や技術を深めることができます。また、生徒にドローンの楽しさを伝えることで、仕事のやりがいを感じることができます。
社会的意義
ドローンインストラクターは、社会に貢献できる仕事です。ドローンは、空撮、農業、物流、インフラ点検、災害救助など、様々な分野で活用されています。ドローンインストラクターは、ドローン操縦の技術を指導することで、これらの分野の発展に貢献することができます。また、ドローンを安全に操縦するための知識や技術を普及させることで、社会全体の安全向上に貢献することができます。
まとめと次のステップ
今後の学びと展望
ドローンインストラクターになるためには、無人航空機操縦士技能証明やDPAインストラクターなどの資格を取得する必要があります。資格取得には、専門のスクールに通うのが一般的です。スクールを選ぶ際には、講師の経験と実績、講習内容、受講料、アクセス、口コミなどを考慮することが重要です。 ドローンインストラクターは、ドローン関連企業、教育機関、官公庁など、様々な場所で活躍することができます。ドローンは、様々な分野で活用されるようになり、その需要はますます高まっています。それに伴い、ドローンインストラクターの求人も増加しており、就職の可能性は広がっています。
さらなる資格への挑戦
ドローンインストラクターとして活躍するためには、さらなる資格取得に挑戦することも有効です。例えば、ドローンがよく活用されている産業プラントで検査に従事するために非破壊検査の資格を取得したり、ローンを用いた特定の用途に関する資格など、専門性を高めるための資格を取得することで、より多くの仕事に挑戦することができます。また、ドローンに関する最新の技術や知識を学ぶことで、常に時代のニーズに対応できる人材を目指しましょう。
とは言っても国家資格の制度について、わからない事が多い方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方はドローンの操縦が体験できる無料体験会にぜひご参加ください。無料体験会では、ドローンの操縦体験や国家資格について詳しく説明しております。
